“羽振”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はぶ52.0%
はぶり32.0%
ハブ12.0%
はぶき4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うまくやったのは猿面さるめん秀吉ひでよし、山崎の一戦から柴田しばた佐々さっさ滝川たきがわも眼中になく、メキメキ羽振はぶりをあげたが、ずるいやつは徳川家康とくがわいえやすだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
才気と羽振はぶりにまかせて、随分あぶない利得をうかがったり、気は弱いくせに、傲岸ごうがんに人を見たり、世間をもてあそたちの良人を、程よく締めて来た内助だった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう梢を離れるらしい塒鳥が、近い端山ハヤマ木群コムラで、羽振ハブきの音を立て初めてゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
もう塒を離れるらしい朝鳥が、近い端山はやまの梢で、羽振はぶきの音を立て初めてゐる。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)