“はぶり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
羽振88.9%
羽触11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町は一丁目から五丁目までありますが、二丁目から三丁目までに青楼せいろうがあり、大きな二階三階が立ち並んでいて、土地で羽振はぶりのよいのはその青楼の主人たちです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
かつ、文人の集まる席へ案内されても滅多に顔を出さなかった。尾崎と一緒に下宿して一つ鍋のものを突ッついた仲でありながら、文壇の羽振はぶりくなると忽ち裏切してしまった。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「もののふの八十やそをとめ等がみまがふ寺井てらゐのうへの堅香子かたかごの花」、巻十九(四一九三)に、「ほととぎす鳴く羽触はぶりにも散りにけり盛過ぐらし藤浪の花」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)