ふつ)” の例文
待兼て居る成らん因て明あさは是非とも出立致し度と言けるに長庵否々いや/\此通り雨もふつて居ることゆえ明日あしたは一日見合せて明後日あさつて出立しゆつたつなすべしととゞめけれ共十兵衞は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
苦しめしがもし此事母樣の御みゝに入ては猶々病氣の障りと包む程なほ心苦しく思案にくれて居る中に早十二月も廿五日とせまりしかば今四五日の間に金子調達てうだつなさゞれば一夜明るより母樣に藥もまゐらせられずさりとて何程かんがへてもふつて來る金も有まじいつそ田原町へいたり是程迄に難儀の譯を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)