馬鈴薯じやがたらいも)” の例文
おつぎはうしろはうかくれてた。勘次かんじはしを一ぽんつて危險あぶなものにでもさはるやうに平椀ひらわん馬鈴薯じやがたらいもそのさきしては一ぱいくちいて頬張ほゝばつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
器械きかいや、道具だうぐなどはなにもなく外科用げくわよう刄物はものが二つあるけで體温器たいをんきすらいのである。浴盤よくばんには馬鈴薯じやがたらいも投込なげこんであるやうな始末しまつ代診だいしん會計くわいけい洗濯女せんたくをんなは、患者くわんじやかすめてなんともおもはぬ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
お霜が畠に馬鈴薯じやがたらいもを掘つてゐると
都会と田園 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
馬鈴薯じやがたらいもが煮えたつた
(旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
馬鈴薯じやがたらいもの花さけり
短歌集 日まはり (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
んなものでよけりや、夥多みつしらやつておくんなせえ、まあだあとにもりやんすから」うち女房にようばうしほたかとおもやうしろつぽい馬鈴薯じやがたらいもおほきなさらぜんせて二處ふたとこいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
浴盤よくばんには馬鈴薯じやがたらいも投込なげこんであるような始末しまつ代診だいしん会計かいけい洗濯女せんたくおんなは、患者かんじゃかすめてなんともおもわぬ。はなしにはさき院長いんちょうはまま病院びょういんのアルコールを密売みつばいし、看護婦かんごふ婦人患者ふじんかんじゃ手当次第てあたりしだいめかけとしていたとう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
馬鈴薯じやがたらいも
沙上の夢 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
平椀ひらわんには牛蒡ごばう馬鈴薯じやがたらいもとがうづたかられて油揚あぶらあげが一まいせてある。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
馬鈴薯じやがたらいも
おさんだいしよさま (新字旧仮名) / 野口雨情(著)