馬鈴薯いも)” の例文
「そうですとも! 理想はすなわち実際の附属物つきものなんだ! 馬鈴薯いもまるきり無いと困る、しかし馬鈴薯ばかりじゃア全く閉口する!」
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そして馬鈴薯いもを掘りましたよ、立派な着物も何も欲しいと云わずにただ働いて来たんですよ。
向ふに浮ぶ腐った馬鈴薯いものやうな雲を
楢ノ木大学士の野宿 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「例えてみればそんなものなんで、理想に従がえばいもばかしっていなきゃアならない。ことによると馬鈴薯いもも喰えないことになる。諸君は牛肉と馬鈴薯いもとどっちがい?」
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
向うにうかくさった馬鈴薯いものような雲を
楢ノ木大学士の野宿 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「然しビフテキに馬鈴薯いも附属物つきものだよ」と頬髭ほおひげの紳士が得意らしく言った。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)