呻吟声うなりごえ)” の例文
旧字:呻吟聲
産をするまでは、荒い療治もしかねる局部のただれが、拡がって来るばかりであった。叔母は聞いていても切なそうな呻吟声うなりごえを挙げて、夜も寝られない大きな体を床の上に転がっていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)