“試(し)” の例文
温は大中元年に、三十歳で太原(たいげん)から出て、始て進士の試(し)に応じた。自己の詩文は燭(しょく)一寸を燃(もや)さぬうちに成ったので、隣席のものが呻吟(しんぎん)するのを見て、これに手を仮(か)して遣(や)った。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
其の前を礼拝(らいはい)して過ぐるのを見た、と云われたほど時人(じじん)に尊崇(そんそう)された菅三品の門に遊んで、才識日に長じて、声名世に布(し)いた保胤は、試(し)に応じて及第し、官も進んで大内記(だいないき)にまでなった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
景とその女との間に一人の子供が生れたが、後に郷試と礼部の試(し)に及第した。
阿霞 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)