“時人”の読み方と例文
読み方割合
じじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その暴状ぶりは当時戦乱に馴れた時人じじんをしてさえ「前代未聞ぜんだいみもん……」と、眉をひそめさせた程とあるから、よほどひどかったものらしい。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いかにそれが気味のわるい飛石にしろ!——こういうとヴェルツは、その「自画像」に記して時人じじんに示した著名な文句を、そのまま繰り返すに相違ない。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
痴情ちじょうのためにその身を亡し親兄弟に歎をかけ友達の名をはずかしめたる事時人じじんの知るところなり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)