“やっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
48.9%
14.4%
7.8%
3.3%
自殺3.3%
3.3%
退治3.3%
2.2%
1.1%
1.1%
(他:10)11.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから急いで顔をそむけて、足早に通り抜け、やっと小間物屋の開店だけは免れたが、このくらいにも神経的になっていた。
予が半生の懺悔 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
山三郎ははて船が流れ着いたなと、やっと起上ってよく/\見ますと、松の根方の草のはえて居る砂原へ船は打上げられました。
欺て河豚を喰わせるれから又一度やっあとで怖いとおもったのは人をだまして河豚ふぐわせた事だ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
るとき長与専斎ながよせんさいれかと相談して、彼奴あいつを一番大にやってやろうじゃないかと一工風ひとくふうして
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「ちょっとおたずねですがな、お昼すぎごろに、ななやっつぐらいの子どもらが十人ほど通ったのを、見ませなんだかいな」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
為吉はまだやっつでしたが、非常に頭のよい賢こい子で、何かにつけて大人おとなのようなかんがえを持っていました。
少年と海 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
私はこれまで自分でやろうと思った事で失敗したことはありません。脱獄も今度で二度目ですが、二度とも成功でした。最初の時はある売国奴をやっつけるため、今度は罪なき囚人の死の願いを果すためです。
深夜の客 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
「老ぼれをやっつけろ」
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
庄次郎は、ぐわんと良心を打撃された。とうとう、自殺やったかという気がした。つねづね、死にたいような泣き顔をしていた妻だ。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自殺やったな! 直覚に、そう見た二人は、意外そうな眼いろを見合せた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
穴川はやっと言葉を発する有様で、苦痛の中から余に向い時々「有難い」と云う言葉を洩した。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
若子さんが白い美しい手を、私の方へお伸しでしたから、私も其手につかまって、二人一緒に抱合う様にして、やっと放れないで待合室の傍まで行ったのでした。
昇降場 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
「まったくふざけた奴らだ、あんまり人を馬鹿にしていやがる。今度こそは何とかして退治やっつけてやりてえもんだ」
半七捕物帳:41 一つ目小僧 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「やあ手前達邪魔が入った、邪魔な奴から退治やっつけて、民弥をこっちへ取り返せ! 多少の腕はあるらしいが、人数は四人だ、知れたものだ、おっ取り囲んで鏖殺みなごろしにしろ!」
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一週間ほど考えさせてくれとのことで、やっ一昨日おととい内諾の意を父に伝えた、善兵衛は大に歓んだ、初め新田の方に差支があれば何程かの持参金附で養子にやってもよいと先方からの申條もうしじょうに大変乗気で
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
種々いろ/\に考えるうち、人体の左の乳の下は心谷命門しんこくめいもんといって大切な所ゆえ、秘伝を受けぬうちは無闇に鍼を打つことはならぬと師匠が毎度云って聞かしたことを思い出しましたから、是が戻天の所かも知れん、物は試しだ一番やって見ようというので
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
父の剛蔵はこのことを大変苦にして、僕のことを坊頭臭ぼうずくさい子だと数々しばしば小言こごとを言い、僧侶ぼうずなら寺へやっしまうなど怒鳴ったこともあります。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「そうか、諸君もやったのか、驚ろいた、その昔はみんな馬鈴薯党なんだね」と上村はおおいに面目を施こしたという顔色かおつき
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「イヤ僕こそはなはだお恥しい話だがこれで矢張りやったものだ、そして何かの雑誌に二ツ三ツ載せたことがあるんだ! ハッハッハッハッハッ」
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
催促やってるよ、催促やってるよ。」
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「オオ、彼奴あいつ召捕やってくれたか。何か、大事らしい品を、編笠の侍から受け取ったから、それは、時にとっていい獲物だ。それなのにこの俺は、何というへまをしたんだろう」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『いや、三十三号の患者が喀血やったんでね、呼ばれて来たら、春生さんがあんたを待ってた訳さ』
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
失火やったかい。」と膝の進むを覚えず、火鉢をうしろに、先刻さっきからって出て、聞きながら一服しようとする。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「えげつないやっちゃな」
一九二七年春より (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
云うまでもなく、二人の仲をやっかんだ上での仕業だったでしょうが、それからと云うものは黒笄の逆立ちを
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
やっさん、なにぼんやりしとるとかい? 花見のやりなおしじゃ。こっちに、おいで」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
浜尾校長もさぞよろこぶことであろうといって満足の体であったが、氏はちょっと話頭をえ、「高村さん、いよいよ話がまったら、一つ早速実行やっておもらいしたいものがある……」そういって女中を呼んで持って来させたものがあった。
やって見ようかとも惑う程小さき胸のくるしく、すてらるゝは此身の不束ふつつか故か、此心の浅き故かと独りくやしゅう悩んでりましたに、あり難き今の仰せ、神様も御照覧あれ、辰めが一生はあなたにと熱き涙わが衣物きものとおせしは、そもや
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
トルストイについてのゴーリキイの回想によると、この老聖者は散歩の時チェーホフに向って、「君は若い頃さかんに道楽やったかね」ときいた。