“やっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
49.5%
12.8%
7.3%
6.4%
4.6%
自殺2.8%
退治2.8%
実行1.8%
1.8%
0.9%
0.9%
催促0.9%
召捕0.9%
喀血0.9%
失火0.9%
0.9%
0.9%
0.9%
0.9%
道楽0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と利かない手をやっと突いてガックリ起上り、兄三藏の膝の上へ手を載せて兄の顔を見る眼にたまる涙の雨はら/\と膝にこぼれるのを
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それから解剖してれが心臓で是れが肺、是れがかんと説明してやった所が、「誠に有難ありがたい」と云て薬種屋も医者もふっと帰って仕舞しまった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
半「彼奴あいつも縛るのよそれから台所に出刄庖丁か何か有るだろう、其奴そいつを持ってさアやっつにするぞと云って」
やっと人の手が這入る程の穴がある、併し穴の中は真暗だ、余は之に手を入れようとしたが、女か子供の手なら格別、余の様な武骨な手は到底這入らぬ
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
最初の時はある売国奴をやっつけるため、今度は罪なき囚人の死の願いを果すためです。
深夜の客 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
自殺やったな! 直覚に、そう見た二人は、意外そうな眼いろを見合せた。五百之進は、脇差の切ッ尖をふかく左の腹部に突き立てて苦悶していた。その紫いろの痙攣けいれんを、前歯で、じッと噛みしめていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「やあ手前達邪魔が入った、邪魔な奴から退治やっつけて、民弥をこっちへ取り返せ! 多少の腕はあるらしいが、人数は四人だ、知れたものだ、おっ取り囲んで鏖殺みなごろしにしろ!」
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「えっ、そんならあの件を実行やったんですか?」
一週間ほど考えさせてくれとのことで、やっ一昨日おととい内諾の意を父に伝えた、善兵衛は大に歓んだ、初め新田の方に差支があれば何程かの持参金附で養子にやってもよいと先方からの申條もうしじょうに大変乗気で
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
「イヤ僕こそはなはだお恥しい話だがこれで矢張りやったものだ、そして何かの雑誌に二ツ三ツ載せたことがあるんだ! ハッハッハッハッハッ」
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「そうか、諸君もやったのか、驚ろいた、その昔はみんな馬鈴薯党なんだね」と上村はおおいに面目を施こしたという顔色かおつき
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
かくも僕はそういう少年でした。父の剛蔵はこのことを大変苦にして、僕のことを坊頭臭ぼうずくさい子だと数々しばしば小言こごとを言い、僧侶ぼうずなら寺へやっしまうなど怒鳴ったこともあります。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
催促やってるよ、催促やってるよ。」
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「オオ、彼奴あいつ召捕やってくれたか。何か、大事らしい品を、編笠の侍から受け取ったから、それは、時にとっていい獲物だ。それなのにこの俺は、何というへまをしたんだろう」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『いや、三十三号の患者が喀血やったんでね、呼ばれて来たら、春生さんがあんたを待ってた訳さ』
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
失火やったかい。」と膝の進むを覚えず、火鉢をうしろに、先刻さっきからって出て、聞きながら一服しようとする。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「えげつないやっちゃな」
一九二七年春より (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
云うまでもなく、二人の仲をやっかんだ上での仕業だったでしょうが、それからと云うものは黒笄の逆立ちを、お祖母さまは何よりも怖れられたのです
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
やっさん、なにぼんやりしとるとかい? 花見のやりなおしじゃ。こっちに、おいで」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
やって見ようかとも惑う程小さき胸のくるしく、すてらるゝは此身の不束ふつつか故か、此心の浅き故かと独りくやしゅう悩んでりましたに、あり難き今の仰せ、神様も御照覧あれ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
トルストイについてのゴーリキイの回想によると、この老聖者は散歩の時チェーホフに向って、「君は若い頃さかんに道楽やったかね」ときいた。