退治やっ)” の例文
「まったくふざけた奴らだ、あんまり人を馬鹿にしていやがる。今度こそは何とかして退治やっつけてやりてえもんだ」
半七捕物帳:41 一つ目小僧 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「やあ手前達邪魔が入った、邪魔な奴から退治やっつけて、民弥をこっちへ取り返せ! 多少の腕はあるらしいが、人数は四人だ、知れたものだ、おっ取り囲んで鏖殺みなごろしにしろ!」
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「町奉行は格別、番屋で調べるときには、岡っ引や手先ばかりでなく、八丁堀のお役人衆もみんなこの息で頭からぽんぽん退治やっつけるんです。芝居や講釈のようなもんじゃあありませんよ。ぐずぐずしていると、まったく引っぱたくんですよ」
半七捕物帳:05 お化け師匠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)