“失火”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しつくわ33.3%
ぼや33.3%
やっ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卯平うへいよこたへたむしろたれりにはなかつた。むしろは三にんせきあたへた。勘次かんじ失火しつくわいて與吉よきちから要領えうりやうなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
いや、捕物じゃねえが、この間、大工町の仕出し屋太郎兵衛が失火ぼやを出し、その罪で、五十日の手錠てじょうをくッた。手錠は、微罪だが、もし手錠を自分ではずしたりしたら重罪だ。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
失火やったかい。」と膝の進むを覚えず、火鉢をうしろに、先刻さっきからって出て、聞きながら一服しようとする。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)