だめ)” の例文
「ふ、ふん。くたばりぞこないめ。急に気を変えやがったな。ようしッ、あとで一寸だめし五分試しだぞ。……じゃあお手元から先に洗おうか。やい金蓮」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私の様子黙って眺めてた夫が「園子!」いうていきなり手エつかんで、「まあ、待ってくれ! こないなったら孰方どっちがどうなるか運だめしや。その薬換えことして飲もやないか」
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それでは可哀想にお浜もお安も、一寸だめし、五分試しに殺されたようなものでございます。どんな仕掛けで、そんなむごたらしいことが出来るか——私も一生懸命でございました。