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試
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こゝろ
ふりがな文庫
“
試
(
こゝろ
)” の例文
余
(
よ
)
は
曾
(
かつ
)
て
如此
(
かくのごと
)
き事を
試
(
こゝろ
)
みし事なし、
否
(
い
)
な
試
(
こゝろ
)
みて
其
(
その
)
甚
(
はなは
)
だ
馬鹿気
(
ばかげ
)
切
(
きつ
)
たる事を
認
(
みと
)
めたれば
全然
(
ぜん/\
)
之を
放棄
(
はうき
)
せり、
道
(
みち
)
を
行
(
おこな
)
ふ
事
(
こと
)
是
(
こ
)
れ
道
(
みち
)
を
説
(
と
)
く事なり
問答二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
そして、
撮影法
(
さつえいほう
)
にも、
現像法
(
げんぞうほう
)
にも、
無論
(
むろん
)
手
製
(
せい
)
の
裝置
(
そうち
)
にも
改善
(
かいぜん
)
を
加
(
くは
)
へて
更
(
さら
)
に何
枚
(
まい
)
かを
試
(
こゝろ
)
みたが、あゝ、それは何といふ
狂喜
(
けうき
)
だつたか?
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
かゝる
大發掘
(
だいはつくつ
)
を
試
(
こゝろ
)
みてから、
非常
(
ひじやう
)
に
此所
(
こゝ
)
は
有名
(
いうめい
)
に
成
(
な
)
つたが、
今
(
いま
)
は
兒島惟謙翁
(
こじまゐけんおう
)
の
邸内
(
ていない
)
に
編入
(
へんにふ
)
せられて、
迚
(
とて
)
も
普通
(
ふつう
)
では
發掘
(
はつくつ
)
する
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ずに
居
(
ゐ
)
た。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
〔譯〕
遠方
(
えんぱう
)
に歩を
試
(
こゝろ
)
むる者、往往にして
正路
(
せいろ
)
を
舍
(
すて
)
て、
捷徑
(
せうけい
)
に
※
(
はし
)
り、或は
繆
(
あやま
)
つて
林※
(
りんまう
)
に入る、
嗤
(
わら
)
ふ可きなり。人事多く此に
類
(
るゐ
)
す。
特
(
とく
)
に之を
記
(
しる
)
す。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
彼
(
かれ
)
は
直接
(
ちよくせつ
)
父
(
ちゝ
)
の
紹介
(
せうかい
)
を
得
(
え
)
た。
父
(
ちゝ
)
を
通
(
とほ
)
して
間接
(
かんせつ
)
に
其
(
その
)
知人
(
ちじん
)
の
紹介
(
せうかい
)
を
得
(
え
)
た。さうして
自分
(
じぶん
)
の
將來
(
しやうらい
)
を
影響
(
えいきやう
)
し
得
(
う
)
る
樣
(
やう
)
な
人
(
ひと
)
を
物色
(
ぶつしよく
)
して、二三の
訪問
(
はうもん
)
を
試
(
こゝろ
)
みた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
實
(
じつ
)
に
前後
(
ぜんご
)
の
形勢
(
けいせい
)
と、かの七
隻
(
せき
)
の
船
(
ふね
)
の
有樣
(
ありさま
)
とで
見
(
み
)
ると、
今
(
いま
)
や
海蛇丸
(
かいだまる
)
は
明
(
あきらか
)
に
何事
(
なにごと
)
をか
我
(
わが
)
軍艦
(
ぐんかん
)
に
向
(
むか
)
つて
信號
(
しんがう
)
を
試
(
こゝろ
)
みる
積
(
つもり
)
だらう。けれど
私
(
わたくし
)
は
審
(
いぶ
)
かつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
絞
(
しぼ
)
り掛け/\て
試
(
こゝろ
)
みしに何れも血は流れて骨に入ず
斯
(
かゝ
)
る所へ
挑灯
(
ちやうちん
)
の
光
(
ひかり
)
見
(
み
)
えしかば人目に掛り疑ひを受ては如何と
早々
(
さう/\
)
木立
(
こだち
)
の
中
(
なか
)
へ身をぞ
潜
(
ひそ
)
めける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
息
(
いき
)
つぎに
水
(
みづ
)
を
求
(
もと
)
めたが、
火
(
ひ
)
の
注意
(
ちうい
)
に
水道
(
すゐだう
)
の
如何
(
いかん
)
を
試
(
こゝろ
)
みた
誰
(
たれ
)
かが、
早速
(
さそく
)
に
警告
(
けいこく
)
したのであらう。
夢中
(
むちう
)
で
誰
(
たれ
)
とも
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
ゐ
)
ない。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
手本
(
てほん
)
を
本
(
もと
)
にして
生意氣
(
なまいき
)
にも
實物
(
じつぶつ
)
の
寫生
(
しやせい
)
を
試
(
こゝろ
)
み、
幸
(
さいは
)
ひ
自分
(
じぶん
)
の
宅
(
たく
)
から一丁ばかり
離
(
はな
)
れた
桑園
(
くはゞたけ
)
の
中
(
なか
)
に
借馬屋
(
しやくばや
)
があるので、
幾度
(
いくたび
)
となく
其處
(
そこ
)
の
廐
(
うまや
)
に
通
(
かよ
)
つた。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
いづれも
有益
(
ゆうえき
)
な
資料
(
しりよう
)
であつて、
今日
(
こんにち
)
でも
地震學
(
ぢしんがく
)
について
何
(
なに
)
か
研究
(
けんきゆう
)
でも
試
(
こゝろ
)
みんとするものゝ、
必
(
かなら
)
ず
參考
(
さんこう
)
すべき
古典書
(
こてんしよ
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
試
(
こゝろ
)
みに
蝋燭
(
らふそく
)
が
吹
(
ふ
)
き
消
(
け
)
された
後
(
あと
)
の
燄
(
ほのふ
)
の
樣
(
さま
)
を
想像
(
さうざう
)
して
見
(
み
)
ました、
前
(
まへ
)
に
其麽
(
そんな
)
物
(
もの
)
を
見
(
み
)
たことを
記憶
(
きおく
)
して
居
(
ゐ
)
ませんでしたから。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
この
人
(
ひと
)
には
歌
(
うた
)
の
上
(
うへ
)
に、まだいろ/\の
試
(
こゝろ
)
みがあつて、おもしろいことをしてゐるが、その
一例
(
いちれい
)
をあげると
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
時
(
とき
)
にはまた、あの
恐
(
おそ
)
るべき
打撃
(
だげき
)
のために、
却
(
かへつ
)
て
獨立
(
どくりつ
)
の
意志
(
いし
)
が
鞏固
(
きようこ
)
になつたといふことのために、
彼女
(
かのぢよ
)
の
悔
(
くゐ
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
假面
(
かめん
)
をかぶつて
自
(
みづか
)
ら
安
(
やす
)
んじようと
試
(
こゝろ
)
みることもあつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
標本臺の上の美しい
蝶
(
てふ
)
のやうに死んで居り、土地の御用聞と町内の外科が、調べたり、手當てをしたり、いろ/\
試
(
こゝろ
)
みて居りますが、最早手の盡しやうもありません。
銭形平次捕物控:306 地中の富
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
予
(
よ
)
はこれに
對
(
たい
)
して
全
(
まつた
)
く
反對
(
はんたい
)
の
意見
(
いけん
)
をもつてゐる。
今
(
いま
)
試
(
こゝろ
)
みにこれを
述
(
の
)
べて
世
(
よ
)
の
批評
(
ひへう
)
を
乞
(
こ
)
ひたいと
思
(
おも
)
ふ
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
いろは青く黒し、これをくだけば
石綿
(
いしわた
)
を
出
(
いだ
)
す。此石を
得
(
え
)
て
試
(
こゝろ
)
みしに、石中に
在
(
あ
)
る
石綿
(
いしわた
)
といふものは、
木綿
(
もめん
)
わたを
細
(
ほそ
)
く
紬
(
つむぎ
)
たるを二三分ほどにちぎりたるやうなるものなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
子供等
(
こどもら
)
は
疎
(
まば
)
らな
枯蘆
(
かれあし
)
の
邊
(
ほとり
)
からおりて
其處
(
そこ
)
にも
目掘
(
めぼ
)
りを
試
(
こゝろ
)
みる。
大
(
おほ
)
きな
子供
(
こども
)
は
大事
(
だいじ
)
な
笊
(
ざる
)
をそつと
持
(
もつ
)
ておりる。
小
(
ちひ
)
さな
子供
(
こども
)
は
堀
(
ほり
)
へおりながら
笊
(
ざる
)
を
傾
(
かたぶ
)
けて
鰌
(
どぜう
)
を
滾
(
こぼ
)
すことがある。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その間、僕はあなたをいろ/\な
試
(
こゝろ
)
みで
驗
(
ため
)
してみました。そして僕は何を見、何を發見したでせう。村の學校では、あなたは立派に正確に誠實に先生としての仕事をなすつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
平和
(
へいわ
)
を
亂
(
みだ
)
す
暴人
(
ばうじん
)
ども、
同胞
(
どうばう
)
の
血
(
ち
)
を
以
(
もっ
)
て
刃金
(
はがね
)
を
穢
(
けが
)
す
不埓奴
(
ふらちやつ
)
……
聽
(
き
)
きをらぬな?……やア/\、
汝等
(
おのれら
)
、
邪
(
よこし
)
まなる
嗔恚
(
しんに
)
の
炎
(
ほのほ
)
を
己
(
おの
)
が
血管
(
けっくわん
)
より
流
(
なが
)
れ
出
(
いづ
)
る
紫
(
むらさき
)
の
泉
(
いづみ
)
を
以
(
もっ
)
て
消
(
け
)
さうと
試
(
こゝろ
)
むる
獸類
(
けだもの
)
ども
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
從順
(
すなほ
)
な
子蟹
(
こがに
)
はおしへられたやうに
試
(
こゝろ
)
みました。けれどどうしても
駄目
(
だめ
)
でした。で
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
奧方
(
おくがた
)
は
火鉢
(
ひばち
)
を
引寄
(
ひきよ
)
せて、
火
(
ひ
)
の
氣
(
け
)
のありやと
試
(
こゝろ
)
みるに、
宵
(
よひ
)
に
小間使
(
こまづか
)
ひが
埋
(
い
)
け
參
(
まい
)
らせたる、
櫻炭
(
さくら
)
の
半
(
なかば
)
は
灰
(
はひ
)
に
成
(
な
)
りて、よくも
起
(
おこ
)
さで
埋
(
い
)
けつるは
黒
(
くろ
)
きまゝにて
冷
(
ひ
)
えしもあり、
烟管
(
きせる
)
を
取上
(
とりあ
)
げて一二
服
(
ふく
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
主
(
しゆ
)
たる
汝
(
なんぢ
)
の
神
(
かみ
)
を
試
(
こゝろ
)
むべからず。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
彼は平岡夫婦を三年前の夫婦にして、それを
便
(
たより
)
に、自分を三千代から永く振り
放
(
はな
)
さうとする最後の
試
(
こゝろ
)
みを、半ば無意識的に
遣
(
や
)
つた丈であつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も、
山頂
(
さんてう
)
の
凸起
(
とつき
)
する
地點
(
ちてん
)
に
調査
(
てうさ
)
を
試
(
こゝろ
)
み、
果
(
はた
)
して
古墳
(
こふん
)
であるか
否
(
いな
)
かを
確
(
たしか
)
める
必用
(
ひつよう
)
を
生
(
しやう
)
じたので、
地主側
(
ぢぬしがは
)
の
請願
(
せいぐわん
)
もあり
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
左
(
さ
)
に
記
(
しる
)
したものゝ
中
(
なか
)
には
實驗
(
じつけん
)
を
行
(
おこな
)
ひ
得
(
う
)
るものもあるから、
教師
(
きようし
)
父兄
(
ふけい
)
指導
(
しどう
)
の
下
(
もと
)
に、
安全
(
あんぜん
)
な
場所
(
ばしよ
)
を
選
(
えら
)
びて、これを
試
(
こゝろ
)
みることは
極
(
きは
)
めて
有益
(
ゆうえき
)
なことである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
爾時
(
そのとき
)
幼君
(
えうくん
)
おほせには、「
汝
(
なんぢ
)
が
獻立
(
こんだて
)
せし
料理
(
れうり
)
なれば、
嘸
(
さぞ
)
甘
(
うま
)
からむ、
予
(
よ
)
も
此處
(
こゝ
)
にて
試
(
こゝろ
)
むべし」とて
御箸
(
おんはし
)
を
取
(
と
)
らせ
給
(
たま
)
へば
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
愛
(
あい
)
ちやんの
紅鶴
(
べにづる
)
が
花園
(
はなぞの
)
の
他
(
た
)
の
側
(
がは
)
に
越
(
こ
)
して
行
(
い
)
つて
了
(
しま
)
つてたことで、
其處
(
そこ
)
に
愛
(
あい
)
ちやんは、それが
空
(
むな
)
しく一
本
(
ぽん
)
の
木
(
き
)
に
飛
(
と
)
び
上
(
あが
)
らうとして、それを
試
(
こゝろ
)
みてるのを
見
(
み
)
ました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
敬愛
(
けいあい
)
する
讀者
(
どくしや
)
諸君
(
しよくん
)
よ、
私
(
わたくし
)
は
今
(
いま
)
、
此
(
この
)
驚
(
おどろ
)
く
可
(
べ
)
く
懼
(
おそ
)
る
可
(
べ
)
き
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
構造
(
こうざう
)
について、
詳
(
くわ
)
しき
説明
(
せつめい
)
を
試
(
こゝろ
)
みたいのだが、それは
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
の
大秘密
(
だいひみつ
)
に
屬
(
ぞく
)
するから
出來
(
でき
)
ぬ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
いろは青く黒し、これをくだけば
石綿
(
いしわた
)
を
出
(
いだ
)
す。此石を
得
(
え
)
て
試
(
こゝろ
)
みしに、石中に
在
(
あ
)
る
石綿
(
いしわた
)
といふものは、
木綿
(
もめん
)
わたを
細
(
ほそ
)
く
紬
(
つむぎ
)
たるを二三分ほどにちぎりたるやうなるものなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
潰
(
つぶ
)
し先生の大力實に
天下
(
てんか
)
無双
(
ぶさう
)
ならんと見て居たるに後藤はコレ彌助
先刻
(
さつき
)
の代りに
鳥渡
(
ちよつと
)
一本
試
(
こゝろ
)
みようかと
振上
(
ふりあげ
)
ければ彌助は大いに
仰天
(
ぎやうてん
)
なし御免なされと云より早く
奧
(
おく
)
を
目懸
(
めがけ
)
て
迯行
(
にげゆき
)
けり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
之
(
これ
)
が
權化
(
ごんげ
)
して千
種
(
しゆ
)
萬樣
(
ばんやう
)
の
變化
(
へんくわ
)
を
試
(
こゝろ
)
みる。ガネーシヤ
即
(
すなは
)
ち
聖天樣
(
せうてんさま
)
は
人身
(
じんしん
)
象頭
(
ざうづ
)
で、
惡神
(
あくしん
)
の
魔羅
(
まら
)
は
隨分
(
ずゐぶん
)
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つた
不可思議
(
ふかしぎ
)
な
相貌
(
さうぼう
)
の
者
(
もの
)
ばかりである。
埃及
(
えじぷと
)
のスフインクスは
獅身
(
ししん
)
人頭
(
じんとう
)
である。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
それも亡くなられるほんの三四ヶ月前に万世
橋
(
はし
)
のミカドホテルの
球突塲
(
たまつきば
)
で一
戰
(
せん
)
を
試
(
こゝろ
)
みたのだつたが、持
點
(
てん
)
も前に
擧
(
あ
)
げた人
達
(
たち
)
よりも
聊
(
いさゝ
)
か
群
(
ぐん
)
をぬいた六十
點
(
てん
)
で、その
突
(
つ
)
き
振
(
ふり
)
たるや
快活
(
くわいくわつ
)
奔放
(
ほんほう
)
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
或日
(
あるひ
)
近所
(
きんじよ
)
の
川
(
かは
)
に
漁
(
れふ
)
に出かけて
彼處
(
かしこ
)
の
淵
(
ふち
)
此所
(
こゝ
)
の
瀬
(
せ
)
と
網
(
あみ
)
を
投
(
う
)
つて
廻
(
ま
)
はるうち、ふと網に
掛
(
かゝ
)
つたものがある、
引
(
ひ
)
いて見たが
容易
(
ようい
)
に
上
(
あが
)
らないので川に
入
(
はひ
)
つて
探
(
さぐ
)
り
試
(
こゝろ
)
みると
一抱
(
ひとかゝへ
)
もありさうな
石
(
いし
)
である。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
宜しく能く實迹に就いて以て之を
試
(
こゝろ
)
みて可なるべし。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
賣
(
う
)
れ
口
(
くち
)
よければ
仕入
(
しいれ
)
あたらしく
新田
(
につた
)
と
呼
(
よ
)
ぶ
苗字
(
めうじ
)
そのまゝ
暖簾
(
のれん
)
にそめて
帳場格子
(
ちやうばがうし
)
にやに
下
(
さが
)
るあるじの
運平
(
うんぺい
)
不惑
(
ふわく
)
といふ
四十男
(
しじふをとこ
)
赤
(
あか
)
ら
顏
(
がほ
)
にして
骨
(
ほね
)
たくましきは
薄醤油
(
うすじやうゆ
)
の
鱚
(
きす
)
鰈
(
かれひ
)
に
育
(
そだ
)
ちて
世
(
よ
)
のせち
辛
(
がら
)
さなめ
試
(
こゝろ
)
みぬ
附
(
つ
)
け
渡
(
わた
)
りの
旦那
(
だんな
)
株
(
かぶ
)
とは
覺
(
おぼ
)
えざりけり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それから
墓石
(
はかいし
)
に
乘
(
の
)
つて
推
(
お
)
して
見
(
み
)
たが、
原
(
もと
)
より
然
(
さ
)
うすれば
開
(
あ
)
くであらうといふ
望
(
のぞみ
)
があつたのではなく、
唯
(
たゞ
)
居
(
ゐ
)
るよりもと、
徒
(
いたづ
)
らに
試
(
こゝろ
)
みたばかりなのであつた。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
米國
(
べいこく
)
のエドワルド、エス、モールス
氏
(
し
)
が、
明治
(
めいぢ
)
十二
年
(
ねん
)
に
於
(
おい
)
て、
初
(
はじ
)
めて
此所
(
こゝ
)
に
遺跡
(
ゐせき
)
を
發見
(
はつけん
)
し、
然
(
さ
)
うして
大發掘
(
だいはつくつ
)
を
試
(
こゝろ
)
みられた
記事
(
きじ
)
は『
理科會粹
(
りくわくわいすゐ
)
』の
第
(
だい
)
一
帙
(
ちつ
)
として
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『
奇怪
(
きくわい
)
な
船
(
ふね
)
!
奇怪
(
きくわい
)
な
船
(
ふね
)
! あの
船
(
ふね
)
は
我
(
わが
)
軍艦
(
ぐんかん
)
に
向
(
むか
)
つて、
何
(
なに
)
か
信號
(
しんがう
)
を
試
(
こゝろ
)
みんとして
居
(
を
)
る。』と
叫
(
さけ
)
んだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
試
(
こゝろ
)
みに
世界
(
せかい
)
に
於
(
おい
)
て
名
(
な
)
ある
活火山
(
かつかざん
)
を
擧
(
あ
)
げてみるならば、
南米
(
なんべい
)
エクワドル
國
(
こく
)
に
於
(
おけ
)
るコトパクシ(
高
(
たか
)
さ
五千九百四十三米
(
ごせんくひやくしじゆうさんめーとる
)
)は、
圓錐形
(
えんすいけい
)
の
偉大
(
いだい
)
な
山
(
やま
)
であるが、
噴火
(
ふんか
)
の
勢力
(
せいりよく
)
も
亦
(
また
)
偉大
(
いだい
)
で
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
『それを
説明
(
せつめい
)
する
唯一
(
ゆゐいつ
)
の
方法
(
はうはふ
)
はそれを
行
(
おこな
)
ふことである』(
若
(
も
)
し
皆
(
みな
)
さんが
冬
(
ふゆ
)
の
或
(
あ
)
る
日
(
ひ
)
、
自
(
みづか
)
ら
其
(
そ
)
れを
試
(
こゝろ
)
みんと
欲
(
ほつ
)
するならば、ドード
鳥
(
てう
)
がそれを
如何
(
いか
)
にして
行
(
や
)
つたかを
話
(
はな
)
しませう)
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
彼
(
かれ
)
は
悟
(
さとり
)
といふ
美名
(
びめい
)
に
欺
(
あざむ
)
かれて、
彼
(
かれ
)
の
平生
(
へいぜい
)
に
似合
(
にあ
)
はぬ
冒險
(
ばうけん
)
を
試
(
こゝろ
)
みやうと
企
(
くはだ
)
てたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
見せ
試
(
こゝろ
)
みに用ひては
如何
(
いかゞ
)
やと
言
(
いへ
)
ば友次郎は何にもせよ
腫物
(
しゆもつ
)
一切の藥と有ば用ひるとも
障
(
さは
)
りには成まじとて
包
(
つゝ
)
みを
披
(
ひら
)
きて見るに中に用ひ方まで
委敷
(
くはしく
)
記
(
しる
)
し有にぞ大いに便りを得て其藥を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
インドにおいては、
地理
(
ちり
)
歴史
(
れきし
)
の
關係
(
くわんけい
)
から、
北部
(
ほくぶ
)
と
南部
(
なんぶ
)
とでは
根本
(
こんぽん
)
から
言語
(
げんご
)
がちがふので、インド
人
(
じん
)
同士
(
どうし
)
で
英語
(
えいご
)
を
以
(
もつ
)
て
會話
(
くわいわ
)
を
試
(
こゝろ
)
みてゐるのを
見
(
み
)
てインドが
到底
(
たうてい
)
獨立
(
どくりつ
)
し
得
(
え
)
ざるゆゑんを
悟
(
さと
)
つた。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
志村
(
しむら
)
も
同
(
おな
)
じ
心
(
こゝろ
)
、
後
(
あと
)
になり
先
(
さき
)
になり、
二人
(
ふたり
)
で
歩
(
ある
)
いて
居
(
ゐ
)
ると、
時々
(
とき/″\
)
は
路傍
(
ろばう
)
に
腰
(
こし
)
を
下
(
お
)
ろして
鉛筆
(
えんぴつ
)
の
寫生
(
しやせい
)
を
試
(
こゝろ
)
み、
彼
(
かれ
)
が
起
(
た
)
たずば
我
(
われ
)
も
起
(
た
)
たず、
我
(
われ
)
筆
(
ふで
)
をやめずんば
彼
(
かれ
)
も
止
(
や
)
めないと
云
(
い
)
ふ
風
(
ふう
)
で、
思
(
おも
)
はず
時
(
とき
)
が
經
(
た
)
ち
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
幼君
(
えうくん
)
思召
(
おぼしめし
)
に
協
(
かな
)
ひけん、「
然
(
しか
)
らば
試
(
こゝろ
)
みに
飼
(
か
)
ふべきなり。
萬事
(
ばんじ
)
は
汝
(
なんぢ
)
に
任
(
まか
)
すあひだ
良
(
よ
)
きに
計
(
はから
)
ひ
得
(
え
)
させよ」とのたまひぬ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一寸
(
ちよつと
)
知
(
し
)
れ
難
(
にく
)
い
處
(
ところ
)
である。
遺跡
(
ゐせき
)
は
廣
(
ひろ
)
いが、
先年
(
せんねん
)
、チヤンバーレン
氏
(
し
)
が
大發掘
(
だいはつくつ
)
を
試
(
こゝろ
)
みたとかで、
畑地
(
はたち
)
の
方
(
はう
)
は
斷念
(
だんねん
)
して、
臺地北側
(
だいちきたかは
)
の
荒地
(
あれち
)
緩斜面
(
くわんしやめん
)
の
中
(
なか
)
に四
人
(
にん
)
は
入
(
はい
)
つた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
いまかような
高層建物
(
こうそうたてもの
)
の
上層
(
じようそう
)
に
居合
(
ゐあは
)
せた
場合
(
ばあひ
)
、もし
地震
(
ぢしん
)
に
出會
(
であ
)
つて
屋外
(
おくがい
)
に
避難
(
ひなん
)
せんと
試
(
こゝろ
)
みたなら、それは
恐
(
おそ
)
らくは
地震
(
ぢしん
)
がすんでしまつた
頃
(
ころ
)
に
到達
(
とうたつ
)
せられる
位
(
くらゐ
)
のことであらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
此
(
この
)
機會
(
きくわい
)
に
際
(
さい
)
して
化物
(
ばけもの
)
の
研究
(
けんきう
)
を
起
(
おこ
)
し、
化物學
(
ばけものがく
)
といふ一
科
(
くわ
)
の
學問
(
がくもん
)
を
作
(
つく
)
り
出
(
だ
)
したならば、
定
(
さだ
)
めし
面白
(
おもしろ
)
からうと
思
(
おも
)
ふのである。
昔
(
むかし
)
の
傳説
(
でんせつ
)
、
樣式
(
やうしき
)
を
離
(
はな
)
れた
新化物
(
しんばけもの
)
の
研究
(
けんきう
)
を
試
(
こゝろ
)
みる
餘地
(
よち
)
は
屹度
(
きつと
)
あるに
相違
(
さうゐ
)
ない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
汝
(
なんぢ
)
が
可
(
よ
)
しと
思
(
おも
)
ふことならば
予
(
よ
)
は
何
(
なに
)
にても
可
(
よ
)
し、
些
(
ちと
)
變
(
かは
)
りたる
望
(
のぞみ
)
なるが、
汝
(
なんぢ
)
思附
(
おもひつき
)
の
獻立
(
こんだて
)
を
仕立
(
した
)
てて
一膳
(
いちぜん
)
予
(
よ
)
に
試
(
こゝろ
)
みしめよ
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それから十
町
(
ちやう
)
と
隔
(
へだ
)
たつて
居
(
を
)
らぬ
加瀬
(
かせ
)
の
貝塚
(
かひづか
)
に
廻
(
まは
)
つて、
小發掘
(
せうはつくつ
)
を
試
(
こゝろ
)
み、
相變
(
あひかは
)
らず
失敗
(
しつぱい
)
して
歸宅
(
きたく
)
した。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
試
常用漢字
小4
部首:⾔
13画
“試”を含む語句
試合
試験
試練
試驗
新刀試
嘗試
賭試合
迦畢試
試用
踏試
試薬
一寸試
競争試験
肝試
試煉
胆試
五分試
試胆
力試
学年試験
...