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試
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た
ふりがな文庫
“
試
(
た
)” の例文
国は小さく、民は
尠
(
すくな
)
く、しかして残りし土地に荒漠多しという
状態
(
ありさま
)
でありました。国民の精力はかかるときに
試
(
た
)
めさるるのであります。
デンマルク国の話:信仰と樹木とをもって国を救いし話
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
ほんとうに
試
(
た
)
めすにはあれくらいの傑作でなくちゃ役に立たぬでな。その点君の功労は
永
(
なが
)
く記念しておくだろう。しかし
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死――
(新字新仮名)
/
長与善郎
(著)
死ねるか、死に切れずに降参をするか、
試
(
た
)
めして見ようと云って
抛
(
ほう
)
り出された時、道也はまた飄然と九州を去った。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「何とかいう
独逸
(
ドイツ
)
の健康剤でございます。お医者さまに勧められて、この間から
試
(
た
)
めしに服用していますの」
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
唱歌の長が弓を當てて胡弓の
唸
(
うなり
)
を
試
(
た
)
めしてみると、樂器は忽ち
哄笑
(
たかわらひ
)
や
顫音
(
ふるへごゑ
)
のおどけた鳴動をして答へた。伊太利亞狂言がよく
消化
(
こな
)
れずに腹の中にあるのだらう。
胡弓
(旧字旧仮名)
/
ルイ・ベルトラン
(著)
▼ もっと見る
その中には乾電池を使った、機巧の複雑なものもある。しかし実際に
試
(
た
)
めしてみたところでは、そんな
贅沢
(
ぜいたく
)
な器具よりも、簡単で自然なものの方が要領を得ていた。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
そのためには、女性にその力を
試
(
た
)
めし、その力を発展すべき機会と権利とを与えなければならない。
婦人改造の基礎的考察
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
ある時などかれは、思いものの心を
試
(
た
)
めそうとして、吉弥に、その同じ商売子で、ずッと年若なのを——吉弥の合い方に呼んでいたから——取り持って見よと命じた。
耽溺
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
何よりも先に平馬殿の処へ参いるのが
定跡
(
じょう
)
……とあの時に思うたけに、一つ平馬殿の器量を
試
(
た
)
めいて見るつもりで、わざっと身共の潔白を披露せずにおいたものじゃったが。
斬られたさに
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
だから、靴を買ふ場合には先づ左足の方から
穿
(
は
)
いてみて、しつくり合ふかどうかを
試
(
た
)
めさなければならない。なまけ者の右足には、どんなぐす/\の靴を穿かせたつて文句はない筈である。
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
竿があの草色のキラキラした頭へ
衝
(
つ
)
きあたった時は、どれ位いの痛さだろと思ってちょっと
頬
(
ほっ
)
ぺたを平手で
試
(
た
)
めして見た。も少し痛いかと思って少し強く
叩
(
たた
)
いて見たがどうもまだなまぬるかった。
めでたき風景
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
*我まづ初め衆軍を
試
(
た
)
めさむ(正し、かく爲すは)
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
「は、は、は、は、そは皆物好きなるわが
夫
(
せ
)
の君のわれを
試
(
た
)
めす戯れぞ」と笑ひき。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
否
(
いな
)
、みづから
試
(
た
)
めす季節。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
試
(
た
)
めされる季節
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
試
常用漢字
小4
部首:⾔
13画
“試”を含む語句
試合
試験
試練
試驗
新刀試
嘗試
賭試合
迦畢試
試用
踏試
試薬
一寸試
競争試験
肝試
試煉
胆試
五分試
試胆
力試
学年試験
...