“定跡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうせき66.7%
ぢやうせき22.2%
じょう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝鮮将棋大会で優勝した人など、まだ三十歳を出たばかりであるが、この人など素人とはいえ熱心に定跡じょうせきを学んでいる風がある。
淡紫裳 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
定跡ぢやうせきの研究が進み、花田・金子たちは近代将棋といふ新しい将棋の型をほぼ完成した。さうして、棋界がやうやにぎはつたところへ、関根名人が名人位引退を宣言した。
聴雨 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)
何よりも先に平馬殿の処へ参いるのが定跡じょう……とあの時に思うたけに、一つ平馬殿の器量をめいて見るつもりで、わざっと身共の潔白を披露せずにおいたものじゃったが。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)