“墮”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
58.3%
おと25.0%
8.3%
おちい4.2%
おろ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるを、元嘉げんか京洛きやうらく貴婦人きふじん才媛さいゑんは、平時へいじくだん墮馬髻だばきつふ。たとへばまげ片潰かたつぶしてなびつくりてうまよりちてもとゞり横状よこざまくづれたるなり
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
飢ゑ凍えようとする妻子のことよりも、おのれの乏しい詩業の方を氣にかけてゐる樣な男だから、こんな獸に身をおとすのだ。
山月記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
到るところ清潔きれいになつて、しかも幸に俗趣味にもせぬ公園的の美に仙郷的の幽を兼ねた土地と發達したのを見て、愉悦の情に堪へぬ氣がした。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
同道にて忠兵衞のたくに到り私しは赤坂表町家主長助と申す者なりと初對面しよたいめんの挨拶もすみさて段々だん/\と此お光よりうけたまはりしに御自分ごじぶん事八ヶ年以前八月廿八日未明みめいに平川天神御參詣の折節をりふし麹町三丁目町醫師まちいし村井長庵におあひなされしとの事道十郎殿むじつの罪におちいりしも長庵は其あさ不快ふくわいにてふせり居り弟の見送みおくりにさへ出る事あた
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
思ひ付たれば或夜おかねと忍びの物語りに我等如何なるえんりてか其の方とかく深き中なりと腹に子まで妊せし上は末長すゑながく夫婦に成べき所存しよぞんなり然ながら今は互に奉公ほうこうゆゑ自由じいうには成難し然れども追々月もかさなりては奉公ほうこうも成まじ因て一先宿へ下りおろすともうむともして又々奉公に出られよ尤も宿へ下るに只は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)