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墮
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おと
ふりがな文庫
“
墮
(
おと
)” の例文
新字:
堕
飢ゑ凍えようとする妻子のことよりも、
己
(
おのれ
)
の乏しい詩業の方を氣にかけてゐる樣な男だから、こんな獸に身を
墮
(
おと
)
すのだ。
山月記
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
あなたの社會は少くとも教育のある人間の間にあつたのですから——しかし僕は、人間をよりよく爲し得る職務は品位を
墮
(
おと
)
しはしないと思ひます。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
さきにはタツソオの詩を
誦
(
ず
)
して聞せ給ひしが、その句は今も我
懷
(
おもひ
)
に
往來
(
ゆきき
)
して、時ありては獨り涙を
墮
(
おと
)
すことあり。そはわが泣蟲なるためにはあらず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
天照らす大神が清らかな
機織場
(
はたおりば
)
においでになつて神樣の
御衣服
(
おめしもの
)
を織らせておいでになる時に、その機織場の屋根に穴をあけて
斑駒
(
まだらごま
)
の皮をむいて
墮
(
おと
)
し入れたので
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
さうだ、この日の自分は明らかに校長閣下の一言によつて、極樂へ行く途中から、正確なるべき時間迄が娑婆の時計と一時間も相違のある此の
蒸
(
む
)
し
熱
(
あつ
)
き地獄に
墮
(
おと
)
されたのである。
雲は天才である
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
瀉に
墮
(
おと
)
した黒猫の
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
品位を
墮
(
おと
)
したやうにさへ思ふかも知れない——何故なら私の見るところでは、あなたの日常生活は世間で云ふ洗煉されたものであり、あなたの趣味は理想に傾き
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
我齡は早く十六になりぬ。さるを
斯
(
か
)
ばかりの事に逢ひて、必ず涙を
墮
(
おと
)
すは何故ぞや。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それは
賤
(
いや
)
しくもなく——無價値でもない——精神的に
品位
(
ひんゐ
)
を
墮
(
おと
)
すものでもなかつた。私は決心した。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
血を流し給へる耶蘇、涙を
墮
(
おと
)
し給ふ聖母をな忘れそ。汝が
族
(
うから
)
といふものは、その外にあらじかし。此詞を聞きて、われは身を震はせ、さらば我をばいづかたにか遣らんとし給ふと問ひぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
墮
部首:⼟
15画
“墮”を含む語句
墮落
墮胎
自墮落
墮國
墮地獄
墮獄
墮胎藥
墮馬髻
自墮落女
遊墮