トップ
>
墮
>
お
ふりがな文庫
“
墮
(
お
)” の例文
新字:
堕
然
(
しか
)
るを、
元嘉
(
げんか
)
、
京洛
(
きやうらく
)
の
貴婦人
(
きふじん
)
、
才媛
(
さいゑん
)
は、
平時
(
へいじ
)
に
件
(
くだん
)
の
墮馬髻
(
だばきつ
)
を
結
(
ゆ
)
ふ。たとへば
髷
(
まげ
)
を
片潰
(
かたつぶ
)
して
靡
(
なび
)
け
作
(
つく
)
りて
馬
(
うま
)
より
墮
(
お
)
ちて
髻
(
もとゞり
)
の
横状
(
よこざま
)
に
崩
(
くづ
)
れたる
也
(
なり
)
。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
疾
(
と
)
く行き給へと口には言へど、つれなき涙は
眶
(
まぶた
)
に餘りて、
頬
(
ほ
)
の上に
墮
(
お
)
ち來りぬ。われ。そは餘りに情なし。われはおん身の今不幸なるを知りぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
その時この白い
女人柱
(
カリヤチイド
)
の張切つた
背
(
せ
)
の上に、
神々
(
かみ/″\
)
の涙が
墮
(
お
)
ちて、突き刺された
怪獸
(
シメエル
)
の
痍口
(
きずぐち
)
から、血の
滴
(
た
)
れるのがみえる。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
反對に人間から惡魔に
墮
(
お
)
ちるなんてことは、きつとありはしないわねえ? いゝえ、そんな事は決してないと思ふわ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
わが
墓所
(
はかどころ
)
をば血と
穢
(
けがれ
)
との溝となせり、是においてか天上より
墮
(
お
)
ちし
悖
(
もと
)
れる者も下界に己が心を和らぐ。 二五—二七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
▼ もっと見る
其處
(
そこ
)
で
廷丁
(
てい/\
)
は石を
庫
(
くら
)
に入んものと
抱
(
だ
)
き
上
(
あげ
)
て二三歩
歩
(
ある
)
くや手は
滑
(
すべ
)
つて石は
地
(
ち
)
に
墮
(
お
)
ち、
碎
(
くだ
)
けて
數
(
すう
)
十
片
(
ぺん
)
になつて
了
(
しま
)
つた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「そんな事は解つて居るよ。鐵心道人はもう半分地獄に
墮
(
お
)
ちて居る。それより淺川團七郎の方は何うしたんだ」
銭形平次捕物控:104 活き仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
名所圖繪を
繙
(
ひもと
)
きても、其頃は
路
(
みち
)
嶮に、
溪
(
けい
)
危
(
あやう
)
く、少しく意を用ゐざれば、千
尋
(
じん
)
の
深谷
(
しんこく
)
に
墮
(
お
)
つるの憂ありしものゝ如くなるを、
纔
(
わづ
)
かに百餘年を隔てたる
今日
(
こんにち
)
、
棧橋
(
かけはし
)
の
跟
(
あと
)
なく
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
怎
(
どう
)
しても六分、——未知數を味方に加算して、六分五厘位迄に
墮
(
お
)
ちて居た。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
無限なる空間を
墮
(
お
)
ちて行きにけり割り切れぬ數の呪を負ひて
和歌でない歌
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
「
赤子
(
あか
)
、んで
墮
(
お
)
りたのか?」と、ひよいときいた。
防雪林
(旧字旧仮名)
/
小林多喜二
(著)
かつ
墮
(
お
)
ちかつ浮び來るそのきそひに
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
そして牧師があすこで云はうとしてゐるやうに、確かに最も
嚴
(
いか
)
めしい神の裁き、消しがたい
業火
(
ごふくわ
)
、死ぬことのない蟲けらの地獄に
墮
(
お
)
ちて行くのが當然なのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
はたと我頂を撃つものあり。嗚呼、
功徳
(
くどく
)
無量なる
聖母
(
マドンナ
)
よ。こはおん身の像を寫せる
小匾額
(
せうへんがく
)
にして、
偶〻
(
たま/\
)
壁頭より
墮
(
お
)
ち來りしなり。
否
(
あら
)
ず、偶〻墮ち來りしに非ず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
しりへに
墮
(
お
)
つる姫神や
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
頽
(
くづ
)
れ
墮
(
お
)
ちたるついぢの石に、三頭の馬を繋ぎたるが、皆おの/\
顋下
(
さいか
)
に
弔
(
つ
)
りたる一束の
芻
(
まぐさ
)
を噛めり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
墮
(
お
)
ちぬまを吸ひぬ。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
墮
部首:⼟
15画
“墮”を含む語句
墮落
墮胎
自墮落
墮國
墮地獄
墮獄
墮胎藥
墮馬髻
自墮落女
遊墮