“庫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くら90.4%
ぐら9.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ランプシニトスは非常に富裕な王様で、莫大な銀を貯えていたが、それを安全に保管するために、宮殿に接して石のくらを建てさせた。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そのうちに、城中の軍資を入れてあるくらのなかから銀数百両と銭数千びんが紛失したことが発見されて、その賊の詮議が厳重になった。
「そこは食物ぐらですから暫く忍んでおいでなさい。酒を花の下に置き、犬を林のなかに放して置いて、わたし達の計略が成就じょうじゅした時に、あなた方に合図をします」
越前は、ふたたび、自室へもどって、文庫から、印籠をとり出し、またすぐ降りて、中庭門から、役宅ぐらの路地を抜け、幾廻りもして、柵門から獄舎の世界へ、通り抜けた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)