“揮発油”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きはつゆ83.3%
エツサンス16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ねえさん、玉虫たまむしつかまえてきたよ。ぼく揮発油きはつゆをつけて、ころしてやろうか?」と、まことさんは、いいました。これをきくと、春子はるこさんは
玉虫のおばさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
山の手の賤妓は揮発油きはつゆの匂をみなぎらしてお座敷に来り、カッフェーの女給仕は競馬石鹸の匂芬々ふんふんとして新粧を凝し千束町の白首しろくびは更にアルボース石鹸の臭気をいとわず。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これは市内と田舎ゐなかとで揮発油エツサンスの価格が違つて居るから、し帰途に其れ以上の分量を持つてれば課税するのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
巴里パリイの城門を出るのに税関吏が尺度ものさしもつて自動車の貯へて居る揮発油エツサンスの分量を調べた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)