“きはつゆ”の漢字の書き方と例文
語句割合
揮発油100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たしかに、今まで見えていたものが、揮発油きはつゆのシミのように蒸発してしまったのだ。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
己の精神は、アルコオルや揮発油きはつゆよりももっと蒸発力じょうはつりょくの強い気体きたいのようなもので、いくら壜詰びんづめにされても、キルクや封蝋ふうろうで密閉されても、わずかな隙間からどんどん上昇して行くのだった。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「まあ、かわいそうに、なんてまことさんは、乱暴らんぼうなことをするのでしょう。いまわたしがもちをってあげてよ。」と、いって、おくから揮発油きはつゆ綿わたにしませてきて、丁寧ていねいはねをふいてやりました。
玉虫のおばさん (新字新仮名) / 小川未明(著)