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揮発油
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きはつゆ
ふりがな文庫
“
揮発油
(
きはつゆ
)” の例文
「
姉
(
ねえ
)
さん、
玉虫
(
たまむし
)
を
捕
(
つか
)
まえてきたよ。
僕
(
ぼく
)
、
揮発油
(
きはつゆ
)
をつけて、
殺
(
ころ
)
してやろうか?」と、
誠
(
まこと
)
さんは、いいました。これをきくと、
春子
(
はるこ
)
さんは
玉虫のおばさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
山の手の賤妓は
揮発油
(
きはつゆ
)
の匂を
漲
(
みなぎら
)
してお座敷に来り、カッフェーの女給仕は競馬石鹸の匂
芬々
(
ふんふん
)
として新粧を凝し千束町の
白首
(
しろくび
)
は更にアルボース石鹸の臭気をいとわず。
偏奇館漫録
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
二十面相は、じょうだんのようにつぶやきながら、懐中から銀色のケースをとりだし、その中の
揮発油
(
きはつゆ
)
をしみこませた綿をちぎって頭と顔をていねいにふきとるのです。
少年探偵団
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
たしかに、今まで見えていたものが、
揮発油
(
きはつゆ
)
のシミのように蒸発してしまったのだ。
秘境の日輪旗
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
己の精神は、アルコオルや
揮発油
(
きはつゆ
)
よりももっと
蒸発力
(
じょうはつりょく
)
の強い
気体
(
きたい
)
のようなもので、いくら
壜詰
(
びんづ
)
めにされても、キルクや
封蝋
(
ふうろう
)
で密閉されても、
纔
(
わずか
)
な隙間からどんどん上昇して行くのだった。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
「まあ、かわいそうに、なんて
誠
(
まこと
)
さんは、
乱暴
(
らんぼう
)
なことをするのでしょう。いま
私
(
わたし
)
がもちを
取
(
と
)
ってあげてよ。」と、いって、
奥
(
おく
)
から
揮発油
(
きはつゆ
)
を
綿
(
わた
)
にしませてきて、
丁寧
(
ていねい
)
に
羽
(
はね
)
をふいてやりました。
玉虫のおばさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“揮発油(ガソリン)”の解説
ガソリン(瓦斯倫、petrol、gasoline)とは、石油製品の一種で、沸点が摂氏30度から220度の範囲にある石油製品(および中間製品)の総称。。
ガソリンは代表的な液体燃料である。アメリカ合衆国では「ガス」と呼ばれることが多く、日本で自動車の燃料切れを意味するガス欠はこれに由来する。また常温で揮発性が高いため、日本の法令などでは揮発油(きはつゆ)と呼ばれる場合がある。
(出典:Wikipedia)
揮
常用漢字
小6
部首:⼿
12画
発
常用漢字
小3
部首:⽨
9画
油
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
“揮発”で始まる語句
揮発
揮発性