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づきあい
ふりがな文庫
“
交際
(
づきあい
)” の例文
重吉とは兄弟
交際
(
づきあい
)
の友吉爺さんは自分の家でいっしょについた正月の五升の餅を届けに来て、実枝に向って、そう今昔の感を
洩
(
もら
)
した。
暦
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
そこは軍人
交際
(
づきあい
)
の概して何事も派手に押し出してする方なるが、こなたはどこまでも昔風むしろ
田舎風
(
いなかふう
)
の、よくいえば昔忘れぬたしなみなれど
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
伸太郎 成程お前は一家の女主人としては実によく
行届
(
ゆきとど
)
く。店の仕事から奉公人の指図、台所から掃除洗濯、近所
交際
(
づきあい
)
、何一つとして
手抜
(
てぬか
)
りはない。
女の一生
(新字新仮名)
/
森本薫
(著)
先方
(
むこう
)
から世の中の
区画
(
くぎり
)
を打ち破って友達
交際
(
づきあい
)
を申し出ているのだから、伝二郎が大得意なのも無理ではなかった。
釘抜藤吉捕物覚書:07 怪談抜地獄
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「まア、そう
素気
(
すげ
)
ないことを言うな。お前はひと
交際
(
づきあい
)
がわるくて困る。いったい、この象がどうしたんだと」
平賀源内捕物帳:山王祭の大像
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
若紳士がまだ挙ないことと思っておのれもまた下げて居るのを、奇観々々これをお
辞誼
(
じぎ
)
交際
(
づきあい
)
と
名
(
なづ
)
けると、遠くで見ておかしがって居た
藍縞
(
あいじま
)
の一重袴を穿いた男が
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
商売人
(
くろうと
)
あがりのその友達は、お銀がもと金助町にいたころ、親しく近所
交際
(
づきあい
)
をしたことのある女であったが、このごろやり出したその良人はかなり派手な生活をしていた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
それに、投書家
交際
(
づきあい
)
をすることが好きで、地方文壇の小さな雑誌の主筆とつねに手紙の往復をするので、地方文壇
消息
(
しょうそく
)
には、
武州行田
(
ぶしゅうぎょうだ
)
には石川
機山
(
きざん
)
ありなどとよく書かれてあった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
「若いのがたった一人欠けちゃ面白くねえ、用事もあるだろうが、町内
交際
(
づきあい
)
の積りで、ほんの一
刻
(
とき
)
顔を貸してくれ——って言やいいんだ、一杯やりながらお
定
(
き
)
まりの時刻を待つんだ」
銭形平次捕物控:026 綾吉殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
客筋と云うのではない、松坂の富豪池川とは、近い血筋ほどに
別懇
(
べっこん
)
な親類
交際
(
づきあい
)
。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
文学を思切った二葉亭はこれらの文人
交際
(
づきあい
)
や本屋の応接に堪えられなかった。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
そのうちに大蔵流京笛御指南という看板をかけたので、ははあ、女の笛師かと知ったようなわけで、
隣
(
とな
)
り
交際
(
づきあい
)
もいたしませんから、間に、女主人のお雪様と、口を
交
(
か
)
わしたこともございません。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
且
(
かつ
)
北条が敵し得ぬにしても長く堪え得るようならば、火事は
然程
(
さほど
)
に早く
吾
(
わ
)
が
廂
(
ひさし
)
へ来るものでは無い、と考えて、
狡黠
(
こうかつ
)
には相違無いが、他人
交際
(
づきあい
)
の間柄ではあり、戦乱の世の常であるから、形勢観望
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
新「だからサ、親類
交際
(
づきあい
)
でおめえから話をしておくれな」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
親類
交際
(
づきあい
)
に末永く
往
(
ゆ
)
き通いも出来るから
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
交
常用漢字
小2
部首:⼇
6画
際
常用漢字
小5
部首:⾩
14画
“交際”で始まる語句
交際振
交際上
交際事
交際人
交際好
交際術
交際酒
交際場裡
交際季節
交際流行