“田舎風”のいろいろな読み方と例文
旧字:田舍風
読み方割合
いなかふう83.3%
ゐなかふう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこは軍人交際づきあいの概して何事も派手に押し出してする方なるが、こなたはどこまでも昔風むしろ田舎風いなかふうの、よくいえば昔忘れぬたしなみなれど
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
その時、勝重の母親が昼食のぜんをそこへ運んで来た。莢豌豆さやえんどうふき里芋さといもなぞの田舎風いなかふうな手料理が旧家のものらしいうつわに盛られて、半蔵らの前に並んだ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
今しも彼がたゝずんでゐる波止場の石段の下には近海通ひの曳船ひきふねが着いたところだつた。田舎風ゐなかふうの男女の客が二十人ばかり上つた。
煤煙の匂ひ (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)