“いなかふう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
田舎風83.3%
田舍風16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬上の宮は少し遠くへ立っておいでになるのであったが、田舎風いなかふうな犬が集まって来てえ散らす。
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
そこは裏山につづいた田舎風いなかふうな庭の一隅いちぐうだ。寿平次は十間ばかりの矢場をそこに設け、粗末ながらに小屋を造りつけて、多忙な中にひまを見つけては弓術に余念もない。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
たい容顏きりようほうなれども、いかにもいかにもの田舍風いなかふう午房縞ごぼうじま綿入わたいれにろんなく白木綿しろもめんおびあを毛布けつとひざしたに、まへこゞみにりて兩手りようてかしらをしかとおさへし。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)