交際まじわ)” の例文
集まってくる連中のなかには、なかなか面白い手合いがある。ああいう手合いと交際まじわるのも、必要があろうというものだよ。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ところが今の場合のように、これまで全然交際まじわったことのない高等生物に対するということになると、どうしてよいか、どこから始めていいか、さっぱり、見当がつかないのだ。
地球発狂事件 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
彼女も、そうした社会の女人にょにんゆえ、早熟だった。彼女は遊びとしては、若手の人気ある俳優たちと交際まじわっていた。そして彼女がもっとも好んだものは弄花ろうか——四季の花合せの争いであった。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
遊侠の徒と交際まじわられ、権威に屈せず武威に恐れず、富におもねらず貧に恥じず、天空海濶に振舞われる当代での英傑であろう。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
妙な人間と交際まじわろうものならご家名をけがすばかりでなくて謀叛むほん人の汚名さえ着ましょうと。……そこへ行くとここに控えておられる山県紋也先生などは、よいお友達でございますよ。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
交際まじわりをしないということがおきてとなっておりますので、何故というに下界人は、悪者で嘘吐きでペテン師で、不親切者で薄っぺらで、馬鹿で詐欺師さぎしで泥棒で、下等だからでございます……
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
男女を問わず巫女みこをもって商売とするということと、部落以外の人間とは交際まじわらないということと、窩人を終世の仇とすることと、妖術を使うということなどで、わけても彼らのおさとなるものは
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)