“こうご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
向後64.2%
交互17.0%
庚午5.7%
嚮後3.8%
香壺3.8%
口語1.9%
甲午1.9%
薨後1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向後こうご、他家へは一切奉公いたすまじきむね、誓を立てて御暇をねがい、つづいて物頭四百五十石、荻田甚五兵衛、寄合五百石、たいら左衛門
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
女の子供などは往々おうおうそのくき交互こうごに短くり、皮でつらなったまま珠数じゅずのようになし、もてあそんでいることがある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ごらん下さいましたか? サッポロ府の広袤こうぼうは方一里、オダル、ゼニバコ街道とチトセ越えの本願寺街道も通じました、——これを取り巻く農村は、庚午こうご一、二、三と合せて九十六戸の二百人
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
「私に隠して、仕事をしようというのなら、私も嚮後こうご一切お今のことについては、相談を受けんということにしよう。」
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
螺鈿らでんの置きだな二つへ院のお召し料の衣服箱四つを置いて、夏冬の装束、香壺こうご、薬の箱、おすずり洗髪器ゆするつきくしの具の箱なども皆美術的な作品ばかりが選んであった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
煩瑣はんさなる階級の差等さとう、「おん」とか、「せさせ給ふ」とかいう尊称語を除いてみれば、後世の型にとらわれた文章よりも、この方が、よほど、今日の口語こうごに近い語脈を伝えていて
『新訳源氏物語』初版の序 (新字新仮名) / 上田敏(著)
兄さんは、お母さんが、長い間御病気だったとそういったね? その長い間、医者は一体だれが診てたんだい? 大沢さんかい、甲午こうご堂かい? 蒲原かんばらさんには、かかってたのかい?
仁王門 (新字新仮名) / 橘外男(著)
定家の薨後こうごは事実上歌壇の棟梁とうりょうであったけれども、定家に抑えられていた反対勢力が少しは動き出した形があって、平穏とばかりはいえなかった。建治元年五月一日薨去、年は七十八であった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)