交互かたみ)” の例文
七八年前の冬休みに、うさぎを一匹もとめて、弟と交互かたみに擔いで、勤め先から歸省したことが、ふと彼れの心に浮んだ。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
左膳は、口の中で何やら唸りながら、源三郎と丹波を交互かたみに見くらべて、釘づけになっているのだ。二人は、左膳と与吉の来ていることなど、もとより意識にないらしい。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
七八年前の冬休みに、うさぎを一匹もとめて、弟と交互かたみかついで、勤先から帰省したことが、ふと彼れの心に浮んだ。
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
周囲の群集は呼吸を凝らして、竹のうえの首と藤吉を交互かたみ凝視みつめている。