かよ)” の例文
美人だから、色が白いというのではなく、美人の頬だ、美人の手だ、美人の皮膚のやさしく、生きた肌に心がかようのでなくてはならぬはずだ。
海の青と空の青 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
そうして今日までかよう中、洋次郎は図らずも今この“ツリカゴ”の中で、一人の見知らぬ男に話しかけられた。
孤独 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
親ゆずりの血がかようているのだとおもえば、いい難い汚らわしさが感じられて来るのだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
そこの私娼窟ししょうくつにせっせとかよっているといううわさを聞いた。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)