カハ)” の例文
二人は、時々顔を見合せ、目くばせをしながらナホ、了解が出来ぬ、と言ふやうな表情をカハしかはし、馬の後を走つて行く。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
男と女とが言ひカハす、さやうなら、また逢はうの声々も、とぎれ/\になつて、しまひには、聞えなくなつて行く廓の外の広い田圃の見わたしよ。
地唄 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其等には、互ひに、自然の寂しさ・人事の無聊を述べカハす様になり、短歌固有の細みと、仏徒の生活情調とが融合した。
此などは、神の資格に於いてすべき事を、人がしたのである。だが、大体に「ことゞ」をカハす事は、常世神以外には出来ぬものと考へたものらしい。
踏み越えても這入れサウに見える石垣だが、大昔カハされた誓ひで、目に見えぬ鬼神モノから、人間に到るまで、あれが形だけでもある限り、入りこまぬ事になつてゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
踏み越えても這入れサウに見える石垣だが、大昔カハされた誓ひで、目に見えぬ鬼神モノから、人間に到るまで、あれが形だけでもある限り、入りこまぬ事になつてゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
踏み越えても這入ハヒサウに見える石垣だが、大昔カハされた誓ひで、目に見えぬ鬼神モノから、人間に到るまで、あれが形だけでもある限り、入りこまぬ事になつてゐる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)