トップ
>
交
>
まざ
ふりがな文庫
“
交
(
まざ
)” の例文
其
(
そ
)
の
声
(
こゑ
)
が、
五位鷺
(
ごゐさぎ
)
の、げつく、げつくとも
聞
(
き
)
こえれば、
狐
(
きつね
)
の
叫
(
さけ
)
ぶやうでもあるし、
鼬
(
いたち
)
がキチ/\と
歯
(
は
)
ぎしりする、
勘走
(
かんばし
)
つたのも
交
(
まざ
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
先日
(
こなひだ
)
の特別議会が済むと、田舎出の議員の多くは汽車に乗込んでぞろぞろ国元へ帰つて
往
(
い
)
つた。そのなかに山口県選出の三
隅
(
すみ
)
哲雄氏も
交
(
まざ
)
つてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
簪
(
かんざし
)
は鶴がついているのと、
銀杏
(
いちょう
)
の葉とのがあって、ピラピラに、
舞鶴
(
まいづる
)
や、と役者の屋号を書いたのと、勘五郎としたのと、銀之助と書いたのとが
交
(
まざ
)
っていた。
旧聞日本橋:24 鬼眼鏡と鉄屑ぶとり(続旧聞日本橋・その三)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
男のなかに
交
(
まざ
)
って、
地
(
じ
)
を取決めたり、値段の掛引をしたり、尺を取ったりするあいだ、お島は自分の浸っているこの頃の苦しい生活を忘れて、浮々した調子で
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
其上に不必要な物が
交
(
まざ
)
つてゐる位
好
(
よ
)
いではないかと云ふと、それはさうだ、金持で、人を大勢連れて、沢山荷物を持つて旅行をするのなら、家財を皆持つて歩いても
好
(
い
)
いのだ
魔睡
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
ところどころに
交
(
まざ
)
る
女松
(
めまつ
)
の木地などには、たらたらと赤黄色い
脂
(
やに
)
が流れて居るのであった。
かやの生立
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
彼の行動を批判する彼自身の
冷
(
つ
)
めたい正義観念も
交
(
まざ
)
っていたが、要するにそんなような種々雑多な印象や記憶の断片や
残滓
(
ざんさい
)
が、早くも考え疲れに疲れた彼の頭の中で、
暈
(
ぼ
)
かしになったり
木魂
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
おくみはいつしか垣の根へこゞんで、土の上に置いた笊の実の中に、青木さんが草の上へお置きになつたか、朽ちた細い芝草のごみが
交
(
まざ
)
つてゐるのを取つてゐた。指の先が薄い紫色の汁に染つた。
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
牧羊神
(
パン
)
の血潮と
交
(
まざ
)
り
循
(
めぐ
)
つた、かの頃を私は追惜します。
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
若し
偶然
(
ひよつと
)
して
韲物
(
あへもの
)
の中に
胡桃
(
くるみ
)
の
殻
(
から
)
でも
交
(
まざ
)
つて
居
(
を
)
らうなら、私は何の気もつかずに、夫をもつい
噛
(
か
)
み割つたかも知れぬ。
茸の香
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と
高
(
たか
)
く
低
(
ひく
)
く、
声々
(
こゑ/″\
)
に
大沼
(
おほぬま
)
のひた/\と
鳴
(
な
)
るのが
交
(
まざ
)
つて、
暗夜
(
あんや
)
を
刻
(
きざ
)
んで
響
(
ひゞ
)
いたが、
雲
(
くも
)
から
下
(
お
)
りたか、
水
(
みづ
)
から
湧
(
わ
)
いたか、
沼
(
ぬま
)
の
真中
(
まんなか
)
あたりへ
薄
(
うす
)
い
煙
(
けむり
)
が
朦朧
(
もうろう
)
と
靡
(
なび
)
いて
立
(
た
)
つ……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「それでも一つ黄いろいのが
交
(
まざ
)
つてゐるぢやあないか。」
金貨
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
だが、その代りに
躾
(
たしな
)
みの方では
交
(
まざ
)
りつ
気
(
け
)
なしの
画家
(
ゑかき
)
にならうとして、いろんな物を食べ歩いた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
で、
宿
(
やど
)
の
了見
(
れうけん
)
ばかりで
電報
(
でんぱう
)
を
打
(
う
)
つた、と
見
(
み
)
えて
其処
(
そこ
)
で
出逢
(
であ
)
つた
一群
(
いちぐん
)
の
内
(
うち
)
には、お
浦
(
うら
)
の
親類
(
しんるゐ
)
が
二人
(
ふたり
)
も
交
(
まざ
)
つた、……
此
(
こ
)
の
中
(
なか
)
に
居
(
ゐ
)
ない
巡査
(
じゆんさ
)
などは、
同
(
おな
)
じ
目的
(
もくてき
)
で、
別
(
べつ
)
の
方面
(
はうめん
)
に
向
(
むか
)
つて
居
(
ゐ
)
るらしい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
尤も中には何処へ出しても引けを取らない珍らしいのも
交
(
まざ
)
つてゐるが、一番多いのは今
普通
(
ざら
)
にある五厘、一銭五厘、三銭……といつたやうな切手で、池田氏はその値段を勘定するのに
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“交”の意味
《名詞》
(コウ)付き合い、交わり。
(コウ)年月や季節の変わり目。
(出典:Wiktionary)
交
常用漢字
小2
部首:⼇
6画
“交”を含む語句
交際
交換
入交
交互
交々
交渉
交代
交叉
取交
交情
打交
交趾
眼交
交尾
交錯
交誼
情交
人交
目交
飛交
...