“声々”のいろいろな読み方と例文
旧字:聲々
読み方割合
こえごえ57.1%
せいせい28.6%
こゑ/″\14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ今夜と違っておられます事は尼様達のお祈祷いのりの代りにたけりに猛る武士もののふのひしめきあらぶ声々こえごえが聞こえていたことでござります
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すなはち橋を渡りてわづかに行けば、日光くらく、山厚く畳み、嵐気らんきひややか壑深たにふかく陥りて、幾廻いくめぐりせる葛折つづらをりの、後には密樹みつじゆ声々せいせいの鳥呼び、前には幽草ゆうそう歩々ほほの花をひらき、いよいよのぼれば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
たかひくく、声々こゑ/″\大沼おほぬまのひた/\とるのがまざつて、暗夜あんやきざんでひゞいたが、くもからりたか、みづからいたか、ぬま真中まんなかあたりへうすけむり朦朧もうろうなびいてつ……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)