“幾廻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくまはり50.0%
いくめぐり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
萎えた白絣の襟を堅く合せて、柄に合はぬ縮緬ちりめんの大幅の兵子帯を、小い体に幾廻いくまはりも捲いた、狭い額には汗が滲んでゐる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
すなはち橋を渡りてわづかに行けば、日光くらく、山厚く畳み、嵐気らんきひややか壑深たにふかく陥りて、幾廻いくめぐりせる葛折つづらをりの、後には密樹みつじゆ声々せいせいの鳥呼び、前には幽草ゆうそう歩々ほほの花をひらき、いよいよのぼれば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)