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交
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まじはり
ふりがな文庫
“
交
(
まじはり
)” の例文
仲温は自己と錦橋との
交
(
まじはり
)
を叙するに当つて、霧渓の行状に拠らなかつた。是が墓誌に見えてゐる唯一の新事実だと云つても好からう。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
おまへの妹は
黄昏色
(
たそがれいろ
)
の髮を垂れて、水のほとりに愁へてゐる、
亂倫
(
らんりん
)
の
交
(
まじはり
)
を敢てするおまへたち、
何
(
なん
)
ぞ願があるのかい、
媒
(
なかうど
)
をして上げようか。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
山田
(
やまだ
)
は
出嫌
(
でぎら
)
ひであつたが、
私
(
わたし
)
は
飛行自由
(
ひぎやうじざい
)
の
方
(
はう
)
であるから、
四方
(
しはう
)
に
交
(
まじはり
)
を
結
(
むす
)
びました、
処
(
ところ
)
が
予備門
(
よびもん
)
内
(
ない
)
を
普
(
あまね
)
く
尋
(
たづ
)
ねて見ると、なか/\
斯道
(
しだう
)
の
好者
(
すきしや
)
が
潜伏
(
せんぷく
)
して
居
(
ゐ
)
るので
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
神主
(
かんぬし
)
宮氏の家に
貞和
(
ぢやうわ
)
文明
(
ぶんめい
)
の頃の
記録
(
きろく
)
今に
存
(
そん
)
せり。
当主
(
たうしゆ
)
は
文雅
(
ぶんが
)
を
好
(
このみ
)
、
吟詠
(
ぎんえい
)
にも
富
(
とめ
)
り、
雅名
(
がめい
)
を
正樹
(
まさき
)
といふ。
余
(
よ
)
も
同好
(
どうこう
)
を以て
交
(
まじはり
)
を
修
(
おさ
)
む。
幣下
(
へいした
)
と
唱
(
となふ
)
る
社家
(
しやけ
)
も
諸方
(
しよはう
)
にあまたある大社也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
亡き母御にはぐゝまれ、かの栖家にありしときは、ドメニカが事をも、我上をも思はざりしならん。然るに今はドメニカと我と、そちに親きものになりぬ。この
交
(
まじはり
)
もいつか
更
(
かは
)
ることあらん。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
あはれ
此程
(
このほど
)
までは
殿上
(
てんじやう
)
の
交
(
まじはり
)
をだに嫌はれし人の子、家の
族
(
やから
)
、今は
紫緋紋綾
(
しひもんりよう
)
に
禁色
(
きんじき
)
を
猥
(
みだり
)
にして、をさ/\傍若無人の
振舞
(
ふるまひ
)
あるを見ても、眉を
顰
(
ひそ
)
むる人だに絶えてなく、夫れさへあるに
衣袍
(
いはう
)
の
紋色
(
もんしよく
)
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
況
(
いはん
)
や是は
南閣浮提
(
なんえんぶだい
)
の中には、唯一無双の御仏、長く
朽損
(
きうそん
)
の
期
(
ご
)
あるべしとも覚えざりしに、今毒縁の塵に
交
(
まじはり
)
て、久く悲を残し給へり。
梵釈
(
ぼんじやく
)
四王、竜神八部、
冥官
(
みやうくわん
)
冥衆
(
みやうしゆ
)
も、驚き
騒
(
さわぎ
)
給ふらんとぞ見えし。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
翌年四十七歳の時、長崎に
遣
(
や
)
つてゐた門人が、海軍の事を研究しに来た
勝義邦
(
かつよしくに
)
と
識合
(
しりあひ
)
になつて、勝と横井とが交通し始めた。これも智者の
交
(
まじはり
)
である。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
さりとて彼は
未
(
いま
)
だ
曾
(
かつ
)
てその友を利用せし事などあらざれば、こたびも
強
(
あながち
)
に有福なる華族を利用せんとにはあらで、友として美き人なれば、かく
勉
(
つと
)
めて
交
(
まじはり
)
は求むるならん。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
われつら/\
念
(
おも
)
ふやう。わが猶此地に留まれるは、そも/\何の故ぞや。此地にはげに兄弟に等しきポツジヨあり、姉妹に等しきロオザ、マリアあれど、是等の
交
(
まじはり
)
は永遠なるべきものにあらず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
就中
(
なかんづく
)
茶山は同じく阿部家の俸を
食
(
は
)
む身の上であるので、其
交
(
まじはり
)
が殊に深かつた。それゆゑ山陽は江戸に来たとき、本郷真砂町の伊沢の家で
草鞋
(
わらぢ
)
を脱いだ。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
さては
真
(
まこと
)
に
交
(
まじはり
)
を絶たんとすならんを、
姑
(
しばら
)
く
強
(
しひ
)
て追はじと、一月
余
(
あまり
)
も打絶えたりしに、
彼方
(
あなた
)
より
好
(
よ
)
くこそ来つれ、吾がこの
苦
(
くるしみ
)
を語るべきは唯彼在るのみなるを、
朋
(
とも
)
の
来
(
きた
)
れるも
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
この時を始として、余と少女との
交
(
まじはり
)
漸く繁くなりもて行きて、同郷人にさへ知られぬれば、彼等は
速了
(
そくれう
)
にも、余を
以
(
も
)
て色を舞姫の群に
漁
(
ぎよ
)
するものとしたり。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
貫一はその何の意なりやを
念
(
おも
)
はず、又その突然の
来叩
(
おとづれ
)
をも
怪
(
あやし
)
まずして、
畢竟
(
ひつきよう
)
彼の疏音なりしはその
飄然
(
ひようぜん
)
主義の
拘
(
かか
)
らざる
故
(
ゆゑ
)
、
交
(
まじはり
)
を絶つとは言ひしかど、
誼
(
よしみ
)
の吾を棄つるに忍びざる故と
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
其時四郎左衛門がきつと居直つて、一座を見廻してかう云つた。我々の
交
(
まじはり
)
は正義の交である。君国に
捧
(
さゝ
)
ぐべき身を以て、盗賊にまぎらはしい振舞は出来ない。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
家
(
うち
)
へ
尋
(
たづ
)
ねて
行
(
ゆ
)
く、
他
(
さき
)
も来る、そこで
学校外
(
がくかうぐわい
)
の
交
(
まじはり
)
を
結
(
むす
)
ぶやうに
成
(
な
)
つたのです
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
壽阿彌と苾堂との
交
(
まじはり
)
は餘程久しいものであつたらしいが、其
詳
(
つまびらか
)
なることを知らない。
只
(
たゞ
)
此手紙の書かれた時より二年前に、壽阿彌が苾堂の家に泊つてゐたことがある。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
はずや、
某
(
それがし
)
が
無二
(
むに
)
の
交
(
まじはり
)
を
結
(
むす
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
わたくしは蘭軒が初め
奈何
(
いかに
)
して頼菅二氏に
交
(
まじはり
)
を
納
(
い
)
れたかを
詳
(
つまびらか
)
にすること能はざるを
憾
(
うらみ
)
とする。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
平八郎の妾ゆう
薙髪
(
ちはつ
)
す。十二月五日邪宗門事件落着す。貢、きぬ、さの、外三人
磔
(
はりつけ
)
に処せらる。きぬ、さのは
屍
(
しかばね
)
を磔す。是年宮脇いく生る。上田孝太郎入門す。木村司馬之助、横山文哉
交
(
まじはり
)
を
訂
(
てい
)
す。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
世の常ならば
生面
(
せいめん
)
の客にさへ
交
(
まじはり
)
を結びて、旅の憂さを慰めあふが航海の
習
(
ならひ
)
なるに、
微恙
(
びやう
)
にことよせて
房
(
へや
)
の
裡
(
うち
)
にのみ
籠
(
こも
)
りて、同行の人々にも物言ふことの少きは、人知らぬ恨に
頭
(
かしら
)
のみ悩ましたればなり。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“交”の意味
《名詞》
(コウ)付き合い、交わり。
(コウ)年月や季節の変わり目。
(出典:Wiktionary)
交
常用漢字
小2
部首:⼇
6画
“交”を含む語句
交際
交換
入交
交互
交々
交渉
交代
交叉
取交
交情
打交
交趾
眼交
交尾
交錯
交誼
情交
人交
目交
飛交
...