つる)” の例文
、〈そのつるむときはすなわち変じて二小蛇とる、竜の性粗猛にして、美玉空青ぐんじょう
山県の総領の兄などはその幼い頃の遊び夥伴なかまで、よく一所に蜻蛉とんぼつるませに行つたり、草を摘みに行つたり、山葡萄やまぶだうりに行つたり為た事があるといふが、今で、一番記憶に残つて居るのは
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
前の電線はりがねに雀がチユチユツと飛んで来てつるんだかと思ふとパツと別れた。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
『酉陽雑俎』に、蛇つるむを見る人は三年内に死す。ハツリットの『諸信および民俗フェース・エンド・フォークロール』二に、古ローマ人は蛇の動作を見てうらのうた。ロッス説に、水蛇と陸上の蛇の闘いは、人民の不幸を予示すと。
畑に飛んでつる鶺鴒せきれい一点の白金光となりてけるかな
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
蛇もつるむか真実にそのほかはみなうそぞかし
真珠抄 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
つるんだままねぎのなかにかくれてる。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)