“こもご”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『燕石雑志』に、日向の大蚯蚓みみず空中を飛び行くとあるは、これを擬倣したのか。とにかく蜥蜴が地中に棲んで蚯蚓みみず様に堕落したのだが、諸色こもごも横条を成し、すこぶる奇麗なもある。
ソノ間累世二主、遷館三所、連綿トシテ絶エズ。カツテ虚歳ナシ。余モマタコノ会ニ参スルコト二十有七度、世ハことナリ事ハ異ル。悲喜こもごモ集ル。すなわチ筆ヲイテ詠ヲナス。辞ノ至ル所ヲ知ラザル也。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
『予章記』に、呉猛が殺せし大蛇は、たけ十余丈で道を過ぐる者を、気で吸い取り呑んだので、行旅たびびと断絶した。『博物志』に、天門山に大巌壁あり、直上数千じん、草木こもごも連なり雲霧掩蔽えんぺいす。