てい)” の例文
この両人ふたりが卒然とまじわりていしてから、傍目はためにも不審と思われるくらい昵懇じっこん間柄あいだがらとなった。運命は大島おおしまの表と秩父ちちぶの裏とを縫い合せる。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかれども机上きしやう編筆へんひつせはししば/\稿かうだつするの期約きやくうしなひしゆゑ、近日このごろつとめて老人が稿本かうほん残冊ざんさつていし、もつて其乞そのこひさづく。
しかれども机上きしやう編筆へんひつせはししば/\稿かうだつするの期約きやくうしなひしゆゑ、近日このごろつとめて老人が稿本かうほん残冊ざんさつていし、もつて其乞そのこひさづく。
われ初て南岳とまじわりていせしは明治三十二年の頃清朝の人にして俳句を善くしたりし蘇山人羅臥雲そさんじんらがうん平川天神祠畔ひらかわてんじんしはんの寓居においてなりけり。南岳いみなとおる野口幽谷のぐちゆうこくの門人なり。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
平八郎の妾ゆう薙髪ちはつす。十二月五日邪宗門事件落着す。貢、きぬ、さの、外三人はりつけに処せらる。きぬ、さのはしかばねを磔す。是年宮脇いく生る。上田孝太郎入門す。木村司馬之助、横山文哉まじはりていす。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)