“無代価”の読み方と例文
読み方割合
ただ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それではたった一つお尋ね致します。それを答えて下さればこのお金は要りません。その品物はみんな無代価ただであげます」
豚吉とヒョロ子 (新字新仮名) / 夢野久作三鳥山人(著)
その多くは無代価ただで書物を貰はうとするけちてあひで「平素ふだんから貴君あなたを尊敬してゐる」とか、「御著作は欠かさず読んでゐるが、近頃手許が苦しくて買へないから」
「はい、はい、どうせ無代価ただで頂戴いたしますものでございます。めのさんのお魚は、現金にも月末つきずえにも、ついぞ、お代をお取り遊ばしたことはございません。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)