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単
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ただ
ふりがな文庫
“
単
(
ただ
)” の例文
旧字:
單
「
然
(
そ
)
うぢやろ、然うぢやろ。」と
媼
(
おうな
)
はまた
頷
(
うなず
)
いたが、
単
(
ただ
)
然
(
そ
)
うであらうではなく、
正
(
まさ
)
に
然
(
そ
)
うなくてはかなはぬと言つたやうな語気であつた。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
化石はその字面から言うと
単
(
ただ
)
変化した石であるが、これに反して殭石は原と生きていた物が死んでも依然としてその遺骸が保存せられているという意味を表わしていて
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
単
(
ただ
)
に普通一般の義のために責めらるるに止まらず、更に進んで天国と其義のために責めらる、即ちキリストの福音のために此世と教会とに
迫害
(
せめ
)
らる、栄光此上なしである
聖書の読方:来世を背景として読むべし
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
其の
或者
(
あるもの
)
は、
高波
(
たかなみ
)
のやうに飛び、或者は
網
(
あみ
)
を投げるやうに駆け、
衝
(
つ
)
と行き、
颯
(
さっ
)
と走つて、
恣
(
ほしいまま
)
に姉の留守の部屋を
暴
(
あら
)
すので、悩み
煩
(
わずら
)
ふものは
単
(
ただ
)
小児
(
こども
)
ばかりではない。
蠅を憎む記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼の再臨を聞いて嘲ける人等は彼の此言辞を説明する事が出来ない、主イエスは単に来世を説き給う者ではない、彼れ御自身が来世の開始者である、彼は
単
(
ただ
)
に
終末
(
おわり
)
の審判を伝え給う者ではない
聖書の読方:来世を背景として読むべし
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
▼ もっと見る
学士が
堪
(
た
)
まりかねて立とうとする
足許
(
あしもと
)
に、船が横ざまに、ひたとついて居た、
爪先
(
つまさき
)
の乗るほどの処にあったのを、霧が深い
所為
(
せい
)
で知らなかったのであろう、
単
(
ただ
)
そればかりでない。
木精(三尺角拾遺)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小屋の
中
(
うち
)
には
単
(
ただ
)
こればかりでなく、
両傍
(
りょうわき
)
に
堆
(
うずたか
)
く偉大な材木を積んであるが、その
嵩
(
かさ
)
は与吉の
丈
(
たけ
)
より高いので、
纔
(
わずか
)
に
鋸屑
(
おがくず
)
の
降積
(
ふりつも
)
った上に、小さな
身体
(
からだ
)
一ツ入れるより他に余地はない。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
単
常用漢字
小4
部首:⼗
9画
“単”を含む語句
単衣
単調
単身
単物
単衣物
単純
単羽織
簡単
単独
簡単服
単弁
単色
単舎利別
東単牌楼
鬱単越洲
単糸
油単
単簡
単義的
単帯
...