“単羽織”のいろいろな読み方と例文
旧字:單羽織
読み方割合
ひとえばおり50.0%
ひとへはおり25.0%
ひとへばおり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
喬之助は、抜身ぬきみの一刀を糸で腰に釣って、それに、羽二重はぶたえ単羽織ひとえばおりをフワリと掛け、刀身をすっかり隠して、さやに納まっている如く見せかけていたのだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
いでや、事のようを見んとて、慢々ゆらゆら出来いできたれるは富山唯継なり。片手には葉巻シガアなかばくゆりしをつまみ、片臂かたひぢを五紋の単羽織ひとへはおりそでの内に張りて、鼻の下の延びて見ゆるやうのゑみを浮べつつ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
このひびきに動顛どうてんして関内まづ待つてくれよと、半分頭りかけしを周章あわて立さはぎ天井の板の厚き所はないかと逃廻り脱捨し単羽織ひとへばおりの有程引かぶり、桑原桑原と身を縮めかた隅に倒臥たふれふしたるをかしさ
雷談義 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)