“慢々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶら/\50.0%
ゆらゆら50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少しも買ず慢々ぶら/\と下谷邊までまはりし處長者町へ來りし時は終に日もくれしにより道にまよつて馬喰町へかへ方角はうがくを失ひ種々いろ/\聞ても一向に道は知ず途方とはうくれしゆゑ長八は番屋を頼み日雇ひよう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見ながら歸りてもよしそれもあれ今日は初商ひゆゑ紙屑かみくづは何程かはれたるやと申に長八は暫時しばらく無言なりしがいやも面目なし實に初めてのせゐか少しもくづは買へず一日慢々ぶら/\歩行あるき草臥設くたびれまうけなりといひければ流石さすがの長兵衞もあきはて物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いでや、事のようを見んとて、慢々ゆらゆら出来いできたれるは富山唯継なり。片手には葉巻シガアなかばくゆりしをつまみ、片臂かたひぢを五紋の単羽織ひとへはおりそでの内に張りて、鼻の下の延びて見ゆるやうのゑみを浮べつつ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)