“ぶら/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
慢々25.0%
彷徨25.0%
浮羅々々25.0%
荏苒25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少しも買ず慢々ぶら/\と下谷邊までまはりし處長者町へ來りし時は終に日もくれしにより道にまよつて馬喰町へかへ方角はうがくを失ひ種々いろ/\聞ても一向に道は知ず途方とはうくれしゆゑ長八は番屋を頼み日雇ひよう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見ながら歸りてもよしそれもあれ今日は初商ひゆゑ紙屑かみくづは何程かはれたるやと申に長八は暫時しばらく無言なりしがいやも面目なし實に初めてのせゐか少しもくづは買へず一日慢々ぶら/\歩行あるき草臥設くたびれまうけなりといひければ流石さすがの長兵衞もあきはて物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「たしか直行は十時二十分です。あそこは連絡船の出帆するのは八時半ですが、九時になりますから、まだ、あなたを見送つてから一時間ほどあそこいらを彷徨ぶら/\しなければなりませんね?」
海をわたる (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
出てもどる頃漸々東がしらみ出し雨も小降こぶりに成たる故浮羅々々ぶら/\戻るむかうよりしりつぺた迄引端打ひつはしをり古手拭ふるてぬぐひ頬冠ほゝかぶかさをも指ずにぬれしよぼたれ小脇差こわきざしをば後ろへ廻し薄氣味惡うすきみわる坊主奴ばうずめが來るのを見れば長庵故かさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
玉之助たまのすけなづ掌中たなそこの玉といつくしみそだてけるしかるに妻は産後の肥立ひだちあし荏苒ぶら/\わづらひしが秋の末に至りては追々疲勞ひらうつひ泉下せんかの客とはなりけり嘉傳次の悲歎ひたんは更なりをさなきものを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)