“泉下”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
せんか90.9%
めいど9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「利三来たか。汝なれば、泉下せんかともなって、信長公へごらんに入れる首としてややふさわしい。日頃の友とて、今日の悪行はゆるしがたい」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泉下せんかの父よ、幸に我をゆるせと、地に伏して瞑目合掌すること多時、かしらをあぐれば一縷いちるの線香は消えて灰となりぬ。
父の墓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「もしまた、不幸にも、百日の期間のうちに、それの成らざる時は、ここへ来て、老腹を掻ッ切り、江漢も、泉下せんかに参って謝罪をする」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「世の中、謡のようには参らん。さようなおしえにはなったことか。さらば高時もあまんじて地獄に落ち、世の畜生道を、しばし泉下せんかから見物するか。……」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よかった。親房もあとで聞いてうれしく思った。泉下せんかの正成の心も思いやられてな。いや正成もだが、そちの母も、すぐれた女性にょしょうとみえるな」
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幽霊もしばしはさしうつむきてゐたりしが、(中略)うらめしと思ふかたきをかみころし、一念散ずるときは泉下めいどへもゆくべきに、いまだ此土このどにとどまることのふしんさよと心をつけて見るに、さして常にかはることもなし。
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)