“せんか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:センカ
語句割合
泉下38.7%
戦禍12.9%
仙家9.7%
旋渦9.7%
宣化6.5%
仙果3.2%
仙化3.2%
仙貨3.2%
千顆3.2%
戦果3.2%
戦火3.2%
穿過3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泉下せんかの父よ、幸に我をゆるせと、地に伏して瞑目合掌すること多時、かしらをあぐれば一縷いちるの線香は消えて灰となりぬ。
父の墓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
が、多分あのはげしい戦禍せんかの渦の中にまきこまれて、爆死ばくししたのであろうと思われていた。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
こはそも仙家せんかの斧の
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
かくて潮の上ること高ければその落下はますます深かるべく、これらの当然の結果として旋渦せんかすなわち渦巻を生じ
第二十八代の天皇宣化せんかの時代には、筑紫の那津口なのつのほとりに、役所をおいて、三韓の侵入にそなえた。後年の太宰府である。これは人心が離反したことを示している。
先ほどからへさきへ出て、やや呑み過ごした酔心地えいごこちもいわれぬ川風に吹払わせていた二人の門人種員たねかず仙果せんかは覚えず羨望せんぼうまなこを見張って
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「しかしまアわれらおたがいの身に取って今日ほど目出たい日はあるまいて。鶴屋さんが折角のお饗応もてなしだ。種員たねかず仙果せんかも遠慮なく頂戴ちょうだい致すがよいぞ。」
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
あちらこちらに種々の珍花異草があやなして轟々ごうごうたる溪流けいりゅうに臨んで居る様は、人をして奇と呼び怪と叫ばしめてなおくことを知らず、我この所に止まってこの風景と共に仙化せんかせんか
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
時と共に需用が多く、色々新しい機械や道具も取入れましたが、しかし昔からの手漉紙は今も絶えません。ここでは特に「仙貨せんか」(または仙花)と呼ぶ紙が沢山作られます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
チャーミオンと名づけたるは、女王のかしらのあたりに、月黒きの露をあつめて、千顆せんかたまを鋳たるかんむりの、今落ちんとするを力なく支う。闥を排したる該撒の使はこはいかにと云う。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ちょうどそのとき、ラジオのニュースで、きょうも荒鷲あらわしてきの○○飛行場ひこうじょう猛爆もうばくして多大ただい戦果せんかおさめたことをほうじた。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
しかし、慶応義塾けいおうぎじゅくでは、しずかに講義こうぎがおこなわれたのでした。諭吉ゆきち教育きょういく仕事しごとは、こうして戦火せんかをくぐりぬけて、しだいにくりひろげられていくことになりました。
魚鳥マタ碕沂きぎんノ間ニ相嬉あいあそブ。池ノ南ハ密竹林ヲナシ、清流ソノ下ヲ穿過せんかス。池ノ北ハ稲畦蔬圃墻外とうけいそほしょうがいノ民田ト相接ス。園ハ喬木きょうぼく多ク、槎枿竦樛さげつしょうきゅう、皆百年外ノ物タリ。而シテ堂独リ翼然トシテ池上ニ臨ム。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)