“せんくわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
僊化33.3%
旋渦33.3%
閃過33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出して見て「あらもう十時ぢやよ、こりやいかん。これからまだ松聲しようせいのうちに三壁のうちに僊化せんくわのうちへ𢌞にやならん。それぢや二時から來て下さいよ。どうもお邪魔でやした」
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
かくの如き旋渦せんくわを生ずる所以ゆゑんならず。稜立かどだちたる巌壁の間に押し込まれたる水は、潮の漲落に際して屈折せられ、瀑布の如き勢ひをなして急下す。
うづしほ (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
予はひやりとして立停たちどまりぬ。やゝありて犬は奥より駈来かけきたり、予が立てる前を閃過せんくわして藪のおもて飛出とびいだせり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)