“種員”の読み方と例文
読み方割合
たねかず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先ほどからへさきへ出て、やや呑み過ごした酔心地えいごこちもいわれぬ川風に吹払わせていた二人の門人種員たねかず仙果せんかは覚えず羨望せんぼうまなこを見張って
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それは例の種員たねかずの「しらぬひものがたり」で、どの人も生れてから殆ど一度も草双紙などを手に取ったこともない人達なので、その面白さに我を忘れて、皆うっとりと聴き惚れていました。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「しかしまアわれらおたがいの身に取って今日ほど目出たい日はあるまいて。鶴屋さんが折角のお饗応もてなしだ。種員たねかず仙果せんかも遠慮なく頂戴ちょうだい致すがよいぞ。」
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)