“泉声”の読み方と例文
読み方割合
せんせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せんかんと泉声せんせいが聞えて、床をふむ足の裏が冷々ひえびえとする。僧正とは、天台六十二世の座主ざす慈円和尚じえんおしょうのことである。月輪関白つきのわかんぱく御子みこであり、また連枝れんしであった。すけは、廊下の端に坐る。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はなはだしい平家の跋扈ばっこと、暴政と、いつそれがくずれて火をふくかもわからない危険な地熱とが感じられる一方に、そよと、ひややかな泉声せんせいでも流るるように、それは、民衆の不安とかわいた心に
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)