“うろつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彷徨71.2%
徘徊15.4%
漂浪3.8%
迂路付3.8%
1.9%
徜徉1.9%
放浪1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
品川の停車場ステーションでお若が怪しい様子に付けこんで目を放さない気味のわるい男は、下谷坂本あたりを彷徨うろついております勘太かんたという奴。
すなわち社内へ進入すすみいッて、左手の方の杪枯うらがれた桜の樹の植込みの間へ這入ッて、両手を背後に合わせながら、顔をしかめて其処此処そこここ徘徊うろつき出した。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それからあとわたしもどうしたかよく知らなかったんですが、そののちようやく聞いて見ると、驚ろきましたね。蒙古もうこへ這入って漂浪うろついているんです。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三十分も迂路付うろついた果てに林道が通じているらしい木立の間を少し辿って見ると、慥にそれであることが分ったので安心はしたものの、雪の尽きる所まで二十町許の間を非常に困難して
釜沢行 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
先刻さきほどまで箒を持つてうろついてゐた、年老つた小使も何処かに行つて了つて、隅の方には隣家となりの鶏が三羽、柵を潜つて来てチヨコ/\遊び廻つてゐる。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
音楽家はモツアルトの楽譜でも踏むやうな足つきをして、歩廊プラツトホームをあちこち徜徉うろついてゐた。
親の縁を手頼たよりに馬喰町の其地此地そちこち放浪うろついて働いていた。