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徒
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ただ
ふりがな文庫
“
徒
(
ただ
)” の例文
况
(
ま
)
して初めより、如何あらんと
疑弐
(
ぎじ
)
する日に出でゝ、興趣を感ずべき筈なし、
徒
(
ただ
)
に時間と金銭を費すに過ぎず。
研堂釣規
(新字旧仮名)
/
石井研堂
(著)
徒
(
ただ
)
は坐ッていられぬように、そして柱に懸けた薄暗い姿見に
対
(
むか
)
い、
糢糊
(
ぼんやり
)
写る
己
(
おの
)
が笑顔を
覗
(
のぞ
)
き込んで、あやすような真似をして、片足浮かせて床の上でぐるりと回り
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
厭
(
いや
)
よ、若旦那が、わたしに邪慳にしないようになったら、何時でも云ってあげるわ、ほんとよ、それも
徒
(
ただ
)
の裏町のお
媽
(
かみ
)
さんや娘じゃないことよ、りっぱな
地位
(
みぶん
)
のある方よ
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「これはお話したと思いますが、僕も病気になれば
徒
(
ただ
)
で入院が出来るんです」
冠婚葬祭博士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
軽侮を
来
(
きた
)
す
所以
(
ゆえん
)
の
大本
(
おおもと
)
をば
擱
(
さしお
)
き、
徒
(
ただ
)
に末に走りて労するものというべきのみ。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
徒
(
ただ
)
の女に戻つたのか、厳しく云へば、元もと
徒
(
ただ
)
の女であつた人が、高等以上の教育を受け、ある人は哲学をやつたが唯いくらか頭がよかつただけ、或る人は女性解放といふ理論の熱病にかかつただけ
大正東京錦絵
(新字旧仮名)
/
正岡容
(著)
苟
(
いやしく
)
も
徒
(
ただ
)
に 文辞に
溺
(
おぼ
)
れなば
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ふと
此方
(
こちら
)
を振向く途端に、文三と顔を
相視
(
みあわ
)
しておッと云って驚いた、しかし驚きは驚いても、
狼狽
(
うろたえ
)
はせず、
徒
(
ただ
)
莞爾
(
にっこり
)
したばかりで、また
彼方
(
あちら
)
向いて、そして編物に取掛ッた。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
“徒”の意味
《名詞》
(かち)徒歩。
(かち)江戸時代、騎乗を許されなかった下級の武士。
(ただ)普通。凡庸。ありきたり。
(ただ)何事も無いこと。
(むだ)役に立たない、効果の無い又は不要に贅沢なもの。
(ト)仲間。同類の人。
(ズ)五刑の一つ。懲役刑。一年から三年まで半年毎に五段階設けられた。
(出典:Wiktionary)
徒
常用漢字
小4
部首:⼻
10画
“徒”を含む語句
徒歩
徒然
徒事
基督教徒
聖徒
徒爾
徒輩
徒労
清教徒
悪徒
徒為
徒士
徒渉
博徒
徒弟
徒跣
徒党
兇徒
耶蘇教徒
徒手
...