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ただ
ふりがな文庫
“
無料
(
ただ
)” の例文
ヒュ——ドロドロの科学実験はこれじゃこれじゃ……
見料
(
けんりょう
)
は大人が十銭、小供なら半額、
盲人
(
めくら
)
は
無料
(
ただ
)
……アッ……そんなに押してはいけない。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「ねえ、旦那、何なら一週に二度、いや三度でも、旦那のお顔を
無料
(
ただ
)
で
剃
(
あた
)
らせていただきたいと思っておりますんで。」
鼻
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「——やっぱり入船だな。原稿がいくら出ても
無料
(
ただ
)
原稿では仕方がない。——美佐子君たちは、ところで、どっちかな」
如何なる星の下に
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
無料
(
ただ
)
でやったのがいけなかったのかもしれない。もっともそればかりでなく、本質的な理由もある。何時まで経っても、上手にならないからである。
南画三題
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
無料
(
ただ
)
で入れて無料で見せるのだろうと思ったら、目玉の飛び出るほどの場代を取るというのだから、集まって来た人が門の前で二の足を踏みました。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
無料
(
ただ
)
で一晩中酒が呑めるんだから、こんなうまい話はない。今夜も、いま、遊佐剛七郎、春藤幾久馬、鏡丹波がやって来て、同勢六人、円くなって酒だ。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「なに、徳川家では、おぬしのような者にまで、何十町歩という土地をくれているのか。——それは
無料
(
ただ
)
か」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なにしろ
無料
(
ただ
)
というのに心を
惹
(
ひ
)
かされて、僧は結局かれらに描かせることにすると、それから一日の後、兄弟と称する七人の少年が画の道具をたずさえて来た。
中国怪奇小説集:06 宣室志(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
駅の東出口の前で焚火をしているので、せめてそれに当りながら夜を明かそうと寄って行くと、
無料
(
ただ
)
ではあたらせない、一時間五円、朝までなら十五円だという。
世相
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
どこもこれお祭りだ!
鶯
(
うぐいす
)
は
無料
(
ただ
)
で聞けるエルヴィウーだ。夏よ、われは汝を祝する。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
『何もその銭金の
費
(
かか
)
る
事
(
こつ
)
で無えのだ。
私
(
わし
)
は
其麽
(
そんな
)
者
(
もの
)
で無え。自分で宿料を払つてゐて、一週間なり十日なり、
無料
(
ただ
)
で近所の人達に聞かして上げるのだツさ、今のその、有難いお話な。』
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
と三輪さんは
無料
(
ただ
)
で乗る積りらしかった。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
それから十四の
年
(
とし
)
にO市の感化院を
脱出
(
ぬけだ
)
して無一文で女郎買いに行った。ドッチも喜ぶ話だから多分、
無料
(
ただ
)
だろうと思って行ったのが一生のアヤマリ。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
奨学金は、「成績」で買うものであって
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(
ただ
)
で貰うものではない。その証拠には、いちど奨学金を貰っても、成績が落ちれば、来年はさっさと打ち切られてしまう。
ピーター・パン
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
「もしもし、
猿
(
えて
)
のお泊り賃は、
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(
ただ
)
にいたしておきますが、私どもへお越しくださいませぬか」
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それですから見物は、大尽の威勢と恩恵とに感涙を流して、場代を払わなければならないのであります。それを
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(
ただ
)
見ようなどというのはいかにもさもしいことであります。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
冗談に言っているかと思って、金を出さずにいると、こっちはこれが商売なんだ、
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(
ただ
)
で当らせては明日の飯が食えないんだぞと凄んだ声で言い、これも食うための新商売らしかった。
世相
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
それを拾って来たものには
無料
(
ただ
)
で見物をさせることにした。
寄席と芝居と
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
まずダムを作って、電力を無制限に、ほとんど
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(
ただ
)
のような料金で供給する。一方工業を興して電気冷蔵庫をたくさん作り、冷凍食品で生活出来るように、食生活を改善する。
捨てる文化
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
「なに。おれの武芸をみせろというのか。そんなことなら
無料
(
ただ
)
ですむ。おやすい頼みだ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ヤア
無料
(
ただ
)
の見世物だ。みんな、来い来い。世界一の珍らしい夫婦だ。
無料
(
ただ
)
だ無料だ」
豚吉とヒョロ子
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
三鳥山人
(著)
それは園遊会も、朝鮮芝居も、
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(
ただ
)
で接待するものとばかり思っていたら、目玉の飛び出るほど高い場代を徴集するのでありますから、それで集まったものが、あっと二の足を踏みました。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
仲人は
無料
(
ただ
)
の散髪をして帰った。
婚期はずれ
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
中には、夫婦げんかをして買ったものもあるが、たいていは
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(
ただ
)
でもらったものである。
八幡馬と墨の研究
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
「オイ、
鬚野
(
ひげの
)
先生。三十銭に負けとき給え、ドウセ
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(
ただ
)
で拾って来たんだろう」
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「
箕輪
(
みのわ
)
の
浄閑寺
(
じょうかんじ
)
、あすこの、投込みへ、
無料
(
ただ
)
で頼むよりしようがないでしょう」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金が余って困る方は別問題として、政府にしたら、
無料
(
ただ
)
で国中の道路がぴかぴかになるのだから、こんな結構な話はない。損をするのはガソリン消費者、すなわち一般国民だけである。
アメリカ種の落語
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
向い合っているうちに
無料
(
ただ
)
でコンナ物を見ちゃ済まないような気がして来た。
超人鬚野博士
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「なぜさ。おめえもまた、
因業
(
いんごう
)
だな。
無料
(
ただ
)
で飲ませろッていうんじゃねえぜ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その代り、私立の方は、授業料がべら棒に高く、公立は
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(
ただ
)
みたいにしてある。
知られざるアメリカ
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
「木戸銭を返せ! 銭で返すなり、今夜の木戸札を、もう一度
無料
(
ただ
)
で配れ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
数え切れない精神病者を。
無料
(
ただ
)
で引受け入院させるは。広い世間に大学ばっかり。それも寝台が何百あろうか。しかも慈善でするのじゃ御座らぬ。学生教授の研究材料。生きた標本講義の参考に。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
これは、船賃を
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(
ただ
)
にしてもらったからほめるわけではない。
アラスカの氷河
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
「今なら
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(
ただ
)
だ」
豚吉とヒョロ子
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
三鳥山人
(著)
少し乱暴ないい方をすれば、水は
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ただ
)
だからである。
動力革命と日本の科学者
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
“無料”の解説
無料(むりょう)とは、その財やサービスの提供について、受益者に代価を求めないことである。「送料は無料になります」「ただいまドリンクの無料サービス中です」「ファミリーレストランの無料クーポン券をもらった」のように使われる。
「無料」の「無」という字は、もともと「人の舞姿」を表していたが、その後「ない」という意味で使われるようになった。「料」の字は本来「はかる」を意味するが、日本では「代金」の意味を持つ。
(出典:Wikipedia)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
料
常用漢字
小4
部首:⽃
10画
“無”で始まる語句
無
無暗
無頓着
無理
無垢
無花果
無事
無聊
無造作
無慙